安全に安く退職したい|弁護士代行・監修・労働組合型の違い

2019年9月21日

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この記事を書いた人

ベンゾー

SEとして残業100時間超の中働き、20代後半で退職。その後、社会保険労務士事務所へ転職し「労務のプロ」と名乗る / 友人知人をうつ病へ追いやったブラック企業が嫌い / 労務のプロ目線でブラック企業からの脱出方法を発信中 / 退職代行利用経験1回 / 会社を労基に訴え経験2回/ 転職経験3回 / 息子のおしりを触るのが好き「プロフィールはこちら

安全に安く退職したい|弁護士代行・監修・労働組合型の違い

お疲れ様です。SEから労務のプロ(社会保険労務事務所職員)へ転職したベンゾー(@zangyoujigoku)です。

この記事では「弁護士による退職代行」「弁護士監修の退職代行」「労働組合による退職代行」の違いを紹介します。

最初に結論を言うと・・・

  • 損害賠償の心配を無くしたい!
    ⇒弁護士による退職代行
  • 損害賠償の心配は無さそう。だから安く済ましたい!
    ⇒労働組合による退職代行

の2択です。ぶっちゃけ「弁護士監修」の退職代行は選ぶ価値無しです。

 

「退職代行を使って安全に安く退職をしたい!」というあなた。

ググってみたら「弁護士による代行だから安心!」とか「弁護士監修だから信用できる!」とか「労働組合だから交渉できる!」って書いてあるけど・・・

Left Caption

現役SEの北田さん

そもそも何がちがうんじゃい!

そりゃそうだと思います。

だって普通の人からしたらそんな知識ないですしね。僕だって本業で法律扱ってなかったら、違いなんて全然わからないですね。

 

でも大事な「退職」というイベントにおいて「わかんないけど、とりあえずおススメされてる業者でいいや」って感じで決めて良いんですか?

その業者がおススメされて本当の理由はご存知ですか?

というわけで「労務のプロ」として働いていて「実際に退職代行で退職をしたことのある」僕が、この3つの違いを解説していこうと思います。

この記事を見ていただければ、安全に安く退職したいときに選ぶべき業者がわかります。

※特定の業者がやたらとおススメされている理由について「これかな~」というのはあります。でもここでは書けません。TwitterのDMで聞いてくれれば答えます。

 

「実は退職代行がどんなサービスかよくわかっていない」という方で・・・

  1. 「退職代行」ってなんなのか?
  2. 怪しい業者ではないのか?
  3. どこまでやってくれるのか?
  4. 法律的に問題はないのか?

を知りたい方は「退職代行とは?実際に使った僕が、よくある疑問4点を解説」をご覧ください。

 

退職代行を使おうか迷っている」という方で・・・

  • 退職理由はどうなるのか
  • 裁判や法的な措置を取られないか
  • そもそも退職代行を使うメリットやデメリットは?

を知りたい方は「退職代行を利用した「その後の話」|使おうか迷ってる人へ」をご覧ください。

 

「退職代行を使う決意はできている」という方で・・・

  • 退職代行業者の選び方
  • 実際に僕が使ってみた感想
  • 退職までの流れ

を知りたい方は「今すぐ辞めたい人向け|業者の選び方から退職までの流れ」をご覧ください。

 

 

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弁護士代行と監修は全然違う

まず「弁護士による退職代行」と「弁護士監修の退職代行」は全然違います。

野球で例えるなら「イチローが打席に立つことと、イチローが監督してること」ぐらい違う。

良い例えが思い浮かばないけど、実際はこの例えよりももっと違う!

 

だって「弁護士による退職代行」と「弁護士監修の退職代行」でできることってこんなに違いますからね。

弁護士代行と弁護士監修の違い

<クリックで拡大>

まあ「弁護士監修の代行」ってのは何にもできないんですね。これは知識やノウハウが足りないからって意味じゃないです。

法律で「やったらダメ」って言われているんです。

 

会社と従業員の間に立って、従業員の代わりに色々な交渉をすることって、弁護士と労働組合以外はやったらダメって決まってるんですよ。

※交渉ではなくただの伝言ならOKです

これを破ると違法ですし、違法な状態で行った交渉は無効になっちゃうんですよね。

つまり、違法な業者を使って退職代行した場合は、退職自体が無効になる可能性があるわけですね。

 

じゃあなんで「弁護士監修」ってわざわざ付けてるんでしょうか?

僕が思うに、他に付けるものが無いからじゃないですかね笑

 

労働組合型(ユニオン)と弁護士代行の違い

労働組合による退職代行」と「弁護士による退職代行」は結構似ています。

上でも書きましたが、会社と従業員の間に入っての交渉は労働組合でもできます。

だから労働組合による退職代行では、有給休暇の交渉や未払い残業代の交渉など、様々な交渉が可能です。

 

そもそも労働組合というのは、強い立場にいる会社に対し、弱い立場の従業員ができる対抗手段として憲法で定められています。

労働三権とか団体交渉権とかって単語を、学生時代にちらっと勉強した覚えないですか?
※僕は社会科が苦手科目だったので覚えていませんでした

日本ではあんまり労働組合が活発じゃないので聞きなれないかもしれませんね。そんな中で世間をにぎわした話でいくと、群馬県の佐野サービスエリアでの従業員のストライキがありましたね。

 

ちょっと話がズレましたが、労働組合型の退職代行と弁護士による退職代行はできることが結構似ています。

表で表すとこんな感じです。

 

弁護士代行と労働組合型の代行の違い

<クリックで拡大>

 

明確な違いで言うと「交渉決裂時の裁判対応」「損害賠償の対応」は労働組合型の退職代行ではできません。これは弁護士の出番です。

ただ、個人的にはこの「交渉が決裂した場合の裁判の対応」「損害賠償の対応」はあんまり考慮する必要がないと思っています。

その辺についてはもう少し詳しく紹介しますね。

 

損害賠償のリスク

退職したことでの損害賠償って現実的にかなり少ないんです。

僕自身も労務の仕事をしてますんで、従業員が酷い辞め方をした会社から「損害賠償はできないか?」って聞かれることがあります。

できるかどうかで言えば「できる」なんです。請求する権利自体は誰でも持っていますから。ただ、僕は毎回「できますけど、やめた方が良いですよ」と言っています。

 

損害賠償をしたとして、「裁判で勝てるか」とか「裁判をするまでの労力」とか考えるとデメリットしかないんですよね。弁護士に依頼をしたとしても、打ち合わせとか必要ですし。

だいたい酷い辞め方をされる会社って、会社自体にも問題があるんです。パワハラしてたり、残業代が未払いだったり。要するにブラック企業です。

だから裁判で勝てる可能性だって高く無いし、仮に勝てても請求できる金額なんてたかが知れてます。

てなわけで損害賠償のリスクを考える必要ってほぼ無いですね。

 

ちなみに在職中に「意図的に機械をぶっ壊した」とかは別ですよ。これは損害賠償のリスクが十分あります。

ただ、この手の損害賠償は弁護士による退職代行でも、退職代行の費用とは別に請求となっています。退職の件とは全然別件ですからね。

 

交渉が決裂した場合の裁判

有給休暇の取得とか未払い残業代の支払いについて、弁護士にせよ労働組合にせよ交渉をした上で決裂することがあります。

このときの裁判は弁護士でないと対応ができません。

 

そもそも交渉が決裂するってどういう状況でしょうか?

例えば「未払いの残業代がこれだけあるぞ!来月までに支払え!」という従業員からの交渉に対し「未払いの残業代なんてないわ!だから払わないぞ!」という会社の受け答え。これが交渉が決裂した状態です。

こうなると裁判になるということですね。

で、実際裁判になるとタイムカードとか給与明細を使って、未払いの残業代が無いか判断することになるわけですね。

このときの裁判の対応は労働組合ではできないので、弁護士の出番となります。

 

で、実際に裁判までいくことがあるかって言うと、損害賠償と同じでほぼ無いですね。

僕自身も労務の仕事をしてますんで、会社から「監督署から連絡が来て、残業代の未払いを払うようにって言われた。どうすれば良い?」って相談を受けることがあります。

僕は毎回「それは払わないといけないですね。ちゃんと計算して支払ってあげてください」と言っています。

 

だって未払いの残業代があったら払うのは当然ですからね。調べたら未払いがあることなんてすぐにわかっちゃうんで、わざわざ裁判まで行こうなんて経営者はほぼいないですね。

なんなら僕自身が自分の会社に未払い残業代を請求したこともありますし。それぐらい簡単です。だから、交渉の時点で諦めて支払うケースが大半です。

ちなみにそのときの体験談はコチラです↓

 

ってわけで交渉が決裂した場合の裁判についても、考える必要はほぼ無いですね。

これは未払い残業代だけでなく、有給休暇や退職金なんかも同様です。

 

結論|弁護士代行と弁護士監修と労働組合型。どれを選ぶ?

弁護士監修の退職代行はわざわざ選ぶ理由がない

まず弁護士監修の退職代行はわざわざ選ぶ理由が無いですね。

よっぽど料金が安いとかなら別ですが、弁護士の代行や労組型と比べると良いところが無いです。

ついでに言うとヤバい業者を除くとそんなに安くないです。

※もちろんヤバい業者は使ったらダメですよ

 

その他、サービスの品質として「24時間対応かどうか」という点においても勝っている部分が無いですね。
※「24時間対応!」とサイト上は書いてあっても24時間いつでも返事がくる業者は少ないです。

 

損害賠償と交渉決裂のリスクがあるなら弁護士代行

損害賠償の請求も、未払い残業代や有給休暇の請求交渉で決裂することもほぼ無いということを解説してみました。

その上で「うちの会社の社長はヤバい奴だから損害賠償請求されるかも」とか「負け戦でも未払い残業代の請求が裁判までいくかも」と思うのであれば弁護士の退職代行がおススメです。

 

弁護士の退職代行はいくつかありますが、おススメなのは「フォーゲル綜合法律事務所」の退職代行です。

まず基本料金が32,400円なんですが、これは弁護士の退職代行の中では最安値です。

さらに損害賠償を受けた場合の対応もオプションの54,000円のコースを選べば対応してもらえます。

 

もっと言うと公式HPに「LINEで24時間受付中!!」という表記があります。実際に夜中の3時や4時に質問をしてみましたが、しっかりとした回答がすぐに届きました。

※「24時間対応!」とサイト上は書いてあっても24時間いつでも返事がくる業者は少ないです。これについてはまた別記事で。

 

「フォーゲル綜合法律事務所」の退職代行についてもっと詳細に知りたい方は「本当に24時間対応の弁護士退職代行|フォーゲル綜合法律事務所」をご覧ください。

弁護士による退職代行の中で一番おススメな理由をまとめておきました。

 

安く済ますなら労働組合型代行(ユニオン)

損害賠償の請求も未払い残業代の交渉決裂の心配も少なそうであれば、労働組合型の退職代行を選ぶべきです。

 

弱点としては交渉まではできるけれど、裁判となると対応ができないという点です。

ただ、上で解説をした通りですが、基本的に損害賠償の請求で裁判になったり、交渉決裂から裁判になるケースは珍しいです。したがってよっぽど心配でない限りは労働組合型の退職代行で事足ります。

 

労働組合型の退職代行は「退職代行SARABA」がおススメです。

そもそも労働組合型の退職代行は現状でほぼ無いです。

その上でまず料金が29,800円というのは、他のタイプの退職代行と比べてもかなり安い方です。当然労働組合型の中では最安値です。

そして公式HPに「24時間対応、年中無休」という表記があります。実際に夜中の2時過ぎに質問をしたことがありますが、普通に返事が返ってきました。

※「24時間対応!」とサイト上は書いてあっても24時間いつでも返事がくる業者は少ないです。

 

ちなみに「退職代行SARABA」は僕も個人的に利用したことがあります。そのときの体験談は「退職代行SARABAを僕自身が使ってみた感想|実際のやり取りを公開」の記事をご覧ください。

使ってみた感想や実際のやり取り中のLINE画像なんかを公開しています。

 

まとめ|弁護士代行・監修・労働組合型の違い

  • 弁護士監修の退職代行と弁護士の退職代行は全然違う
  • 弁護士の退職代行と労働組合型の退職代行は似てるけど少し違う
  • 損害賠償のリスクが心配なら弁護士の退職代行
  • 未払い残業代や有給休暇の請求交渉が決裂して裁判になるリスクが心配なら弁護士の退職代行
  • 裁判のリスクが心配でないなら労働組合型の退職代行
  • そもそも裁判になるケースはかなり珍しい

「弁護士の退職代行」「弁護士監修の退職代行」「労働組合型の退職代行」の3つの違いを解説しました。違いはわかりましたか?

これら3つの違いがわかった後は・・・

  • 実際にどの退職代行業者を選ぶのが良いのか
  • 退職代行を使ってみた感想(僕が使いました)
  • 準備しておいた方が良いもの
  • 申し込みから退職までの流れ

も考えてみましょう。「今すぐ辞めたい人向け|業者の選び方から退職までの流れ」を参考にしてみてください。

 

このブログもそうなんですが、最近「退職代行を紹介するサイト」がすごく多くなってきました。

「退職代行 おススメ」とか「退職代行 評判」でググると毎回同じような退職代行業者をおススメする記事が出てきます。

それらを見ていると・・・

  • 料金が高い
  • 深夜の対応をしていない
  • とりあえずカウンセリングサービス付き(本当に必要??)
  • 退職成功率100%!!(従業員側が退職を辞めない限り、普通は100%です)
  • 転職会社を紹介!(別に転職サイトなんていくらでもある)

何が良いのか全然わからないような業者なのに「おススメランキング!」とやらの1~3位に載ってきています。

まあその業者を使ったとしても退職はできると思いますよ。退職すること自体は法律的に難しくないですし。でもその業者を使う必要性ってあるのかなぁ・・・

 

何をもっておススメなのかまったく理解できない・・・

※おススメされている理由について「これかな~」というのはあります。でもここでは言えません。気になる方はTwitterのDMでご連絡ください。

 

こういったサイトを見ていると、なんだかブラック企業によって傷ついた労働者の心の傷に、塩をねじ込んでるように思えてしかたがないです。

この記事はこんな想いで書きました。

この記事を書いた人

ベンゾー

SEとして残業100時間超の中働き、20代後半で退職。その後、社会保険労務士事務所へ転職し「労務のプロ」と名乗る / 友人知人をうつ病へ追いやったブラック企業が嫌い / 労務のプロ目線でブラック企業からの脱出方法を発信中 / 退職代行利用経験1回 / 会社を労基に訴え経験2回/ 転職経験3回 / 息子のおしりを触るのが好き「プロフィールはこちら

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Posted by benzo