退職届(兼有給休暇届)の書き方|テンプレートをダウンロードしてサクッと済まそう
お疲れ様です。労働問題の専門家をしているベンゾー(@zangyoujigoku)です。
今回は「退職届の書き方」について紹介します。また、僕の作った退職届のテンプレートをダウンロードできるようにしておきますので、自由に使ってください。
同様に「有給休暇届付きの退職届」も用意してあります。こちらも自由に使ってください。
この記事で紹介すること
- 退職届のひな形をダウンロード
- 有給休暇付き退職届のひな形をダウンロード
- 退職届の渡し方、渡す相手
- 有給休暇付き退職届を使う際の注意事項
退職をするときに必要な書類の1つが「退職届」です。基本的に会社を辞める際には提出する必要があります。
ぶっちゃけると書き方なんて超簡単なんです。超簡単だから、僕の作った退職届を差し上げます。
- Word版はダウンロードして名前や日付を編集して利用可能です。
- PDF版はそのまま印刷して、空欄に日付や名前を手書きしてください。
- 印刷ができない状態なら、白紙に手書きでもOKです。
そんなわけで退職届を書いたり提出したりするのに、1時間も2時間もかけるのは非常にもったいないです。
この記事で紹介しているテンプレートを使って、サクッと2分くらいで終わらせちゃいましょう。
「【自分で退職と退職代行を比較】20代で2度退職した結果を検証」では自分で退職した結果と、退職代行を使った結果を比較しています。
- 新卒でブラック企業に入社した20代中盤のサラリーマン
- このまま居座るか退職するか迷ったけど、先日退職を決意
退職届|テンプレートのダウンロードと使い方
テンプレートのダウンロードはコチラから
コチラのリンクからダウンロードしてください。
※ご利用のブラウザによってはファイル名が文字化けしますが、内容に問題はございません。
※PDF版はそのまま印刷して、空欄に手書きで日付や氏名を入れてください。
使い方
こんなWordファイルがダウンロードできたはずです。
これをWordで編集して使います。
編集する点は以下の5点です。
Word版退職届の編集点
- 退職日|20××年〇〇月△△日
- 提出日|20××年●●月▽▽日
- 自分の所属と名前|〇〇部△△課 田中 太郎
- 会社の名前|株式会社◎◎◎◎◎
- 社長の名前|代表取締役 佐藤 五郎 殿
例えば・・・
あなたの名前が山田太郎でシステム1部1課に所属しています。そして社長の名前が佐藤一郎の株式会社佐藤センターを2020年3月31日に退職するとします。
退職届は1月10日に上司に提出する予定です。
その場合・・・
- 退職日|2020年3月31日
- 提出日|2020年1月10日
- 自分の所属と名前|システム1部1課 山田 太郎
- 会社の名前|株式会社佐藤センター
- 社長の名前|代表取締役 佐藤 一郎 殿
という具合に編集します。
編集後は印刷をして、自分の名前の横にハンコを押します。
ハンコはシャチハタでもOKです。
ちなみに社長の肩書が「代表取締役」となっていますが、これが正解です。
たまに退職届に「今までありがとうございます」とか、「実家の母が病気になってしまい」とか書く方がおります。
そういった文章は別に書いても良いんですが、書かなくて良いです。
退職届の渡し方
退職届の渡し方
- 封筒に入れて提出!折り曲げてもOK
- 手渡しなら封筒には何も書かなくてOK
- 渡す相手は上司なら誰でもOK
適当な封筒に三つ折りにして提出
退職届が完成したら、家にある適当な封筒に入れて提出します。退職届を折らないと入らない場合は、折り曲げてもOKです。
封筒に「退職届」とか書くのがドラマでよくありますが、別にいりません。なんにも書かなくてOKです。
渡す相手は上司ならOK
退職届を作って封筒に入れたら、提出準備OKです。
提出する相手ですが、上司であれば別に直属の上司でなくてもOKです。
とは言え、今まで退職のことで相談している上司がいるのであれば、その方に出すのが良いですね。話も通ってますし。
例えば僕なんかは、上司や課長を飛ばして部長と退職のことで相談に乗ってもらっていました。ですから退職届を提出したのは部長です。
有給休暇届付きの退職届|揉める覚悟の退職
ここから先は揉める覚悟で退職をする人向けの内容です。
- 退職の決意ができたけど、有給休暇がいっぱい余っててもったいない
- せめて退職日までは有給休暇を使いたい
そんなときは「有給休暇届付き退職届」を提出しましょう。
テンプレートのダウンロードはコチラから
コチラのリンクからひな形をダウンロードできます。
※ご利用のブラウザによってはファイル名が文字化けしますが、内容に問題はございません。
※PDF版はそのまま印刷して、空欄に手書きで日付や氏名を入れてください。
法的な話ですが、退職届というのは受け取った場合受理するしかない書類なんです。突き返すという選択肢はありません。
また、有給休暇の届出も基本的に同様です。
※在職中の有給休暇届出は「時季変更権」と言って、会社が突き返すようなニュアンスのことができてしまいます。
しかし退職時に残った有給休暇を消化するときは基本的に「時季変更権」を使えません。
「自分の有給休暇が何日あるのかよくわからない」って方は「有給休暇をわかりやすさ重視で解説|使わないなんてもったいない」もご覧ください。
この記事で伝えたい内容
- 有給休暇は誰でも使えるの?
- いつから使えるの?
- 残日数はどうやって計算するの?
- 使わないとどうなるの?
- 有給休暇を使うと給料は減らないの?
退職時の有給休暇消化については「退職時に有給休暇を使い切る|実際に半月休んだ方法を解説」もご覧ください。
この記事で伝えたい内容
- 退職時の有給休暇消化はどんな会社でもできる
- 普通に相談してダメなら郵送で送りつける
- 有給休暇の分の給料が支払われなかった場合は労基署に行く
- 有給の残日数がわからなければ自分で計算する
使い方
こんなWordファイルをダウンロードできたはずです。
基本的に編集するのは上で紹介している退職届と同じです。
加えて編集するのは以下の1点です。
- 有休休暇を使う期間|20××年□□月▲▲日から退職日まで
例えば2020年3月1日から退職日(3月31日)までを有給休暇として退職するのであれば・・・
- 2020年3月1日から退職日まで
という具合に編集します。
有給休暇届付き退職届の渡し方|要注意!
この退職届を手渡しで上司に提出できるならそれでもOKです。
ただ、口頭で有給休暇の交渉ができなかった状態で、この退職届を手渡しできるとは思えませんよね。
そこでこの有給休暇付き退職届は「郵送」を使って提出するようにしましょう。
ただ、普通の郵送で提出すると・・・
としらばっくれる可能性があります。
ですから「レターパックプラス」で送りましょう。これなら客観的に郵送したことを証明してくれます。
その際、宛先は社長にしておきましょう。
※内容証明郵便は文字数制限があるのでオススメしません。
レターパックプラスとは・・・
送るときはポストに投函でOKなので、わざわざ郵便局へ行かなくても大丈夫!
郵便局へ行かなくても、コチラで購入してポストに投函でOKです!
注意事項
ダウンロードした退職届は自由に使っていただいて構いません。
ただ、明らかに会社側の反感を食らうやり方なので、あんまりオススメはしません。
というような事情があるときだけにしましょう。
あと、まともな会社ならこんなやり方をしなくても有給休暇くらい認めてくれます。
退職時の有給休暇消化については「退職時に有給休暇を使い切る|実際に半月休んだ方法を解説」もご覧ください。
この記事で伝えたい内容
- 退職時の有給休暇消化はどんな会社でもできる
- 普通に相談してダメなら郵送で送りつける
- 有給休暇の分の給料が支払われなかった場合は労基署に行く
- 有給の残日数がわからなければ自分で計算する
本当に揉める覚悟があるなら、もっと良い手段
本当に揉める覚悟があるのなら、有給休暇だけでなくもっと色々な従業員の権利を使いませんか?
退職するときに使いたい従業員の権利として以下のものがあります。
- 有給休暇の全消化
- 退職金の請求
- 未払い残業代の請求
有給休暇の全消化は今回の退職届で良いとして、退職金や未払い残業代の請求も一緒にするのは厳しいです。
これらを請求するには、通常であれば労働基準監督署に通いつめたり、弁護士に多額の報酬を支払って行うこととなります。
でも、退職をするときに限って言えば「退職代行」を使う方法があります。
POINT一部の退職代行では、退職する旨を代行してくれるだけでなく、有給休暇や未払い残業代の請求も一緒にしてくれます。
もし本当に揉める覚悟があるのなら、本当にオススメです。僕も使いました。
退職代行について興味が出た方は、「退職代行SARABAが絶対に最強な理由を労働問題専門家が徹底解説」を読んでください。
退職代行によっては、ここに書いてあることがまったくできない、粗悪品のような業者もいます。退職代行を使う場合は、必ず上で紹介した記事を読んでください。
まとめ|退職届の書き方
- 退職届はテンプレートをダウンロードして使えばOK
- 編集、印刷、押印をして、封筒に入れて提出でOK
- 提出先は上司なら誰でもOK
- 揉めても良いなら「有給休暇付き退職届」も参考に
退職届の準備ができたら、あとは会社に伝えるだけです。
退職の伝え方については「劣悪な職場環境での退職の伝え方|1番大事なことは何?」で詳しく書いています。
「もうこの会社で働くのは限界だ」って方に向けて書いていますので、少々過激な内容になっています。
「ん~私もそろそろ転職しちゃおうかな☆テヘペロ!」みたいな人向けの記事ではありません。
この記事を読んでもらいたい人
- 「もうマジで限界」
- 「これ以上働いたら死んでしまう」
- 「辛い辛い辛い辛い辛い辛い」
「【自分で退職と退職代行を比較】20代で2度退職した結果を検証」では自分で退職した結果と、退職代行を使った結果を比較しています。
- 新卒でブラック企業に入社した20代中盤のサラリーマン
- このまま居座るか退職するか迷ったけど、先日退職を決意