転職で自分に合う会社を選ぶ方法【求人票を眺めるだけは終了】

お疲れ様です。本業で日頃から多数の経営者と会話をしているベンゾー(@zangyoujigoku)です。
この記事では「転職をする上で自分に合った会社を選ぶ方法」を解説します。
漠然と転職活動をしていると、どんな会社を選べば良いのかわからなくなってきませんか?
- 大量の求人票を眺めているだけで、頭には入ってこない
- 求人票のどこに注目するべきかわからない
- そもそもどんな会社を求めているのかわからない
こんな方は「自分の価値観」を定めておきましょう。
簡単に言うと「価値観の一致する会社=理想の会社」です。
会社員を続けていくなら、自分の価値観とより近い会社を見つけ、そこで活躍できるように頑張ることが大切なんです。


ベンゾー
この記事では
- 価値観を定めることの重要性
- 自分の価値観の定め方
- 自分の価値観に近い会社の見つけ方
- 理想の会社に入る方法
- 入社後の考え方
について書いていきます。
漠然と求人票を眺めるだけの転職活動を終わらせ、自分と合う会社を選ぶ転職活動を始めてみましょう!
会社を辞めたくなってから転職活動をすると・・・
- 早く転職したくて会社を選ぶ余裕が無かった
- 焦って変な会社の内定で妥協する


- ブラック企業に入った新入社員
- 転職で失敗したくない人
自分に合う会社=価値観の一致する会社


現役SEの北田さん


ベンゾー
「価値観が合う」ってことは、同じ方向を向いて努力ができるということ。
同じ方向を向いているということは、努力や成果が正当に評価されやすいということです。


ベンゾー
価値観が合わないとどうなるか


ベンゾー
例えば製造業において商品を作るとき、どのくらいの完成度を求められるか考えてみましょう。


現役SEの北田さん


ベンゾー
良い商品を作るからっていくらでも時間をかけて良いわけじゃないですよね。
- じっくり時間をかけて100%の完成度が必要
- 時間をかけて80%の完成度が必要
- 60%の完成度で十分だから素早さを重視する
などなど。
この感覚が会社と自分とで一致していることが重要なんです。


社長


従業員


POINT会社と価値観が合っていないと、頑張りや成果が評価されにくくなる
成長している会社は価値観(理念)が明確


ベンゾー
僕は本業で100人以上の経営者と付き合いがあります。
さすがにこれだけの人数と会話をしていると、「成長している会社」と「そうでない会社」の特徴が見えてきます。
成長している会社は「企業理念」が明確です。
「企業理念」と言っても、朝礼で唱和するだけの綺麗ごとじゃありません。


ベンゾー
先に解説をした「商品の完成度」なんかも明確な企業理念です。
他にも以下のようなものがあります。
- 残業してでも受注を増やすか
- 結果だけを管理して、手法は各自に任せている
- 顧客からの要望にどこまでサービスで対応するか
- 相場に対する商品の価格
こうした理念がフワフワとブレている会社は、残念ながらあまり成長していないことが多いです。
会社は理念に合わせて人事制度を作る
ここで人事制度の話をします。


ベンゾー
違う言い方をすると、会社としてどんな社員を評価するべきかを決める制度となります。
人が人を評価するわけなので、全員を公平に評価することは困難です。
そこで多くの会社では、会社の理念と一致する人が評価されやすく、理念と一致しない人は評価されにくい制度を取ります。
POINT
- 会社の理念と一致する社員
⇒働きやすい - 会社の理念と一致しない社員
⇒働きにくい
仕事における価値観を再確認する方法
価値観の一致が大事だよという話をしてきました。
ここからは自分の価値観ってどんな感じだろう?という疑問を解決していきます。


ベンゾー
社会人全般としての価値観を再確認する方法
まずは社会人全般としての価値観を確認していきます。
- 仕事とプライベートの両立具合
- 多少の残業は許容範囲か、非常時以外に残業はしないか
- 仕事のやり方は自由にさせて欲しいか、しっかり管理されたいか
これらに対して、自分ならどう思うかと考えてください。それが価値観です。


現役SEの北田さん


ベンゾー
製造業・サービス業等の価値観を再確認する方法
次は製造業やサービス業の社員としての価値観です。


ベンゾー
内勤としての価値観は、何かを製造するときに以下の内どれに該当するかを確認します。
- じっくり時間をかけて100%の完成度が必要
- 時間をかけて80%の完成度が必要
- 60%の完成度で十分だから素早さを重視する
「完成度」を「サービス品質」に置き換えれば、製造業だけでなくサービス業でも確認できます。
営業としての価値観を再確認する方法
最後に営業職の価値観です。
- 顧客のわがままをサービスとして受け入れるか、お金を取るか
- お金を取りやすい客からはたくさんとるか、一律同じ金額にするか
どこまでお客さんを甘やかすか、厳しくするかとも言えますね。
「お客様は神様」精神の会社が多い中、最近は「ダメな顧客は突き放す」というスタンスの会社も増えてきています。


ベンゾー
自分の価値観と近い会社を見つける方法
価値観の一致が大事という話、自分の価値観の再確認方法の話をしてきました。
次は自分の価値観と近い会社を見つける方法を解説していきます。
仕事とプライベートの比率の確認方法
1日の内、どれくらいを仕事に費やし、どれくらいをプライベートとできるのかを確認します。
つまり労働時間や年間休日数の話になります。
労働時間も年間休日数も求人票からある程度確認することができます。
労働時間は求人票の
- 就業時間と休憩時間
- 時間外労働時間
を確認しましょう。
時間外労働時間が掲載されていない場合、「固定残業(みなし残業)」という記載がないか確認してください。
これはある程度の時間なら、最初から残業をしていることとして給料を払うという制度です。
会社によりけりですが、例えば固定残業が20時間となっていた場合、少なくとも20時間は残業することが多いです。


ベンゾー
固定残業(みなし残業)について、より詳しく知りたい方は「【固定残業代・みなし残業】計算例と仕組みを徹底解説」をご覧ください。
一見給料の高い求人に見えるけれど、実際は安い求人票を見つけることができるようになります。
年間休日数はカレンダー通りに休みたいなら120日以上が目安になります。
年間休日数と土日祝日の休め具合の関係は「年間休日〇〇日ってどれくらい?土日祝の休め具合を解説」で解説しています。
「年間休日〇〇日」と言われてもピンと来ない方はご覧ください。
POINT
- 労働時間(就業時間と休憩時間)
- 年間休日数
- 時間外労働時間
- 固定残業(みなし残業)
を求人票でチェック
仕事のやりやすさの確認方法
仕事のやりやすさを確認します。
例えば以下のような内容を確認してみましょう。
- 仕事のやり方を任せてもらえるか
- 成果物の完成度はどこまで求められるか
- 顧客に対する営業スタイル


ベンゾー
これらは面接の場で確認をするのが良いです。
面接の最後に逆質問として「何か聞きたいことはありますか?」と聞かれますので、ここで確認しましょう。
面接の逆質問については「【チェックリスト付き】転職面接の逆質問でブラック企業を回避する方法」という記事も書いています。
ブラック企業を避けるための逆質問対策を、ダウンロードできるチェックリスト付きで解説しています。
合わせてご覧ください。
1回の転職で理想の会社に出会えると思わない方が良い
これとても大事なんですが「1回の転職で理想の会社に出会える」とは最初から思わない方が良いです。
運が良かったり、素晴らしい実績を持っている方なら別ですが、基本的には2回3回と転職をするものだと思っていてください。
ホワイト企業に入るにはタイミングが重要
理想の会社に入るには、2回3回と転職するつもりでいて欲しいと書きました。
なぜなら転職はタイミングがとても大事だからです。


ベンゾー
「【ホワイト企業の特徴まとめ】実際に勤務してる人に聞いたリアルな情報」でホワイト企業に勤めている6名の方にインタビューをした内容を載せています。参考にしてみてください。
ホワイト企業の実態や、入社の敷居を書いています。
ホワイト企業に勤めている方が言うには、なるべく早い時期から転職活動を始めておくことが大事なようです。
そもそも自分が入社できるだけの人材か
理想的な会社を見つけることができ、そこが募集をしていたとしても自分が入社できるとは限らないですよね。
面接で過剰にアピールをして入社する方法もありますが、入社後にはボロが出ますので、オススメしません。
需要のある人材へなるために「自分自身をレアキャラにする」という主張をしている方がいます。
藤原和博さんという方で、元リクルート社員で奈良県の高校の校長をしたりしてる人です。


ベンゾー
藤原さんが言うには、複数の仕事をしてキャリアを重ねることで、オリンピックメダリスト級の希少性を生むことができます。
つまり何度か転職を重ねることで、自分の希少性を高めることができるわけです。
そうしてレアキャラになってから、改めて理想的な職場へ転職してみるのが良いですね。
藤原和博さんが「自分自身をレアキャラにする」と主張している書籍は「10年後、君に仕事はあるのか?」という本です。
もちろん僕も読んでいます。
気になる方は「【レビュー】「10年後、君に仕事はあるのか?」は20代会社員にオススメの本」でレビューをしているのでご覧ください。
入社してから「なんか違った」となった場合
最後に、せっかく入社したものの「なんか違った」となった場合の心構えを書いておきます。
僕自身も何度か転職をしており、入社直後の「なんか違った」という気持ちは味わっています。


ベンゾー
やはり「数ヶ月で退職という経歴」はリスクが大きいです。
これは僕個人の意見でもあり、何人かの経営者から実際に聞いた意見でもあります。
また、仕事の負担が大きいのは最初の1年くらいなので、辞めるにしても1年半ほどは見てからの方が良いです。


ベンゾー
短期間の転職はリスクがあるよという話をしましたが、「辞めるリスク」よりも「辞めないリスク」の方が大きい場合もあります。
世の中にはシャレにならないレベルのブラック企業があり、長く務めることで精神的にも肉体的にも支障をきたす場合があります。
体を壊してしまっては元も子もないので、そこは冷静に対処していきましょう。
入社して「なんか違った」となった方向けに、対処方法を書いてきましたが、より詳しい内容を「転職失敗して辞めたい人へ。絶対辞めない方が良い理由」で紹介しています。
今まさに「なんか違った」となっている方は、是非ご覧ください。
まとめ|転職で自分に合う会社を選ぶ方法【求人票を眺めるだけは終了】
この記事で伝えたい結論
- 価値観が合わない会社はブラックかどうかではなく、働きにくくなる
- あらかじめ自分の価値観を確認し、求人票や面接の場で会社の方針を確認した上で転職する
- ただし、1回の転職ですべて理想の会社に出会えると思わない方が良い
- 入社してからなんか違ったとなる場合は、冷静に対処するべき
自分に合う会社を確認できたら、次は異業種へ行くか同業種へ行くかを決めましょう。
もしも安易に「当然同業種へ転職でしょ」と考えていたのなら、もう一度確認することをオススメします。
個人的には35歳くらいまでなら、なるべく異業種へ転職することをオススメしています。
なぜなら異業種へ行った方が将来的に高待遇で働けるからです。
なぜ異業種へ行った方が高待遇になるのか?
本当はこれを簡単に解説をしたいところなんですが、誤解を与えないようにわかりやすく解説をするには、どうしても細かい解説が必要になります。

ベンゾー
で、細かい解説は「【レビュー】「10年後、君に仕事はあるのか?」は20代会社員にオススメの本」で行っております。
少なくとも僕自身はこの記事に書いたやり方を実践したところ、年収が1.7倍になりました。
異業種か同業種かは、転職活動の重要なポイントになるので、是非じっくりと読んでください。
会社を辞めたくなってから転職活動をすると・・・
- 早く転職したくて会社を選ぶ余裕が無かった
- 焦って変な会社の内定で妥協する


- ブラック企業に入った新入社員
- 転職で失敗したくない人