職場の不満を解決する方法|まずは何をするべきかを解説

お疲れ様です。労働問題の専門家をしているベンゾー(@zangyoujigoku)です。
この記事では「職場に対する不満の解決方法」を紹介します。


ベンゾー
ただ、なんでもかんでも「じゃあ転職しましょう。すぐしましょう」じゃ芸がありません。
そこは僕の知識と経験を生かしてアドバイスさせていただきます。
簡単に僕自身の紹介をすると・・・
- 長時間労働のブラック企業から異業種へ転職
- ワンマン経営のブラック企業から同業種へ転職
- 本職は労働問題の専門家
という職歴で、現在はほぼ毎日定時ダッシュをして子供と遊びまくっているサラリーマンです。
本業では労働問題を扱っており、プライベートではTwitterやLINE@を使って毎週誰かしらの悩み相談に乗っています。


ベンゾー
話を戻します。
不満を解決するには転職をして環境を変えるのが一番手っ取り早いです。
僕自身、転職を2回しただけで長時間労働と、ワンマン経営による低待遇から解放されています。
ただ、そんなに上手く転職が決まるのかというと、やはりコツが必要。
この記事では自分の置かれた状況と、想定している将来のイメージから、不満を解消するために「まずは何をするべきか」を解説していきます。


ベンゾー
すべてにおいて言えますが、悩み続けて行動ができないことは非常にもったいないです。
特に転職市場において、ホワイト企業へ転職するためには「タイミング」が重要。
悩み続けてタイミングを逃している場合じゃありません。
この記事を読んだら、すぐに行動してください。
会社を辞めたくなってから転職活動をすると・・・
- 早く転職したくて会社を選ぶ余裕が無かった
- 焦って変な会社の内定で妥協する


- ブラック企業に入った新入社員
- 転職で失敗したくない人
ブラック企業かもしれない|確認方法を解説
まずは自分の勤め先がブラック企業かどうかを確認しましょう。
「ブラック企業」と言っても人によって感じ方が違ってきます。
ここでは人によっては「ブラックとは言えない」となるかもしれませんが、僕から見れば「十分ブラックor今後ブラックになる可能性が高い」という会社の特徴を紹介していきます。
自分の勤め先が当てはまるようなら、早めの転職活動をオススメします。
また、書くまでも無いと思っていますが、以下のような会社は検討するまでもなく辞めるべきですね。
- 残業代が支払われない
- 給料から謎のお金を天引きされている
- などなど明らかな違法行為がある
身体に支障の出るレベル
身体に支障の出るレベルのブラック企業となると以下の特徴があります。
- 長時間労働
- 人員不足
- パワハラ
本来、退職する場合は次の転職先を見つけてからにするのがベストです。
でも、こちらに該当する職場の方は、即退職した方が良いです。


ベンゾー
長時間労働というと「過労死ライン」というものが存在します。
過労死ラインとはざっくり言うと「これ以上働いたら死んじゃうよ」という労働時間です。
数字で言うと、単月100時間残業や2~6か月の平均が80時間残業という状態です。
1日で置き換えれば、4~5時間残業をしているなら十分過労死ラインを超える勢いです。
大袈裟な言い方をするなら・・・
- いつ死んでもおかしくない
- 重大な病気にかかるかも
これが1日4~5時間程度の残業が常態化している環境です。
長時間労働の確認方法1日4~5時間程度の残業をしているなら、身体に支障が出るレベルの長時間労働が常態化してると言える
しっかりと残業代が払われている場合、案外辞める人が少ないのが長時間労働の特徴。


ベンゾー
次に人員不足です。
長時間労働が常態化している職場では、精神的にも肉体的にも不健康になる方が多いです。
僕自身が勤務していた長時間労働のブラック企業では、同じ部署に1~2人はうつ病で休職中の方がいました。
また、本業として色々な企業を見てきましたが、長時間労働の肉体労働系企業は業務中のケガによる休職者が多いですね。


ベンゾー
精神的にしろ肉体的にしろ、休職する社員が出やすい環境では常に人員不足となっております。
もちろん会社が休職した社員の穴埋めに人員を募集すれば良いのですが、長時間労働が常態化しているような企業では期待できませんね。
人員不足の確認方法病気やケガで休職中の社員が多く、その状況が改善されない場合は、身体に支障が出るレベルの人員不足と言える
自分が直接被害を受けるまでは残ってしまうのが、人員不足の特徴。


ベンゾー
最後にパワハラです。
従業員同士のいじめやパワハラといったトラブルで相談をしてくる企業は、だいたい職場環境が荒んでいます。
妙な権力を持っている従業員がいたり、派閥ができていたり。


ベンゾー
あんまり我の強い経営者って好きじゃないんですが、経営の長として一般従業員よりも弱い立場にいるのはダメです。
俗な言い方をすると、従業員に舐められてるような経営者の会社は、パワハラが横行しがちですね。
そして、この手の相談の結末は被害者側社員の退職が多いです。
結局、被害者が泣きを見ているんです。
パワハラの確認方法経営者がなぜか一部の従業員よりも弱い立場の職場は、身体に支障が出るレベルのパワハラが起きやすいと言える
立場の弱い経営者は優しすぎることが多いため、相談をすれば親身になってくれます。だからこそ辞めにくくなります。


ベンゾー
POINT
- 1日4~5時間程度の残業が常態化
- 病気やケガで休職中の社員が多く、その状況が改善されない
- 経営者がなぜか一部の従業員よりも弱い立場
⇒体に支障が出るレベルのブラック企業と言える
会社の経営が不安定
本業を通して様々な会社を見てきた僕の持論ですが、経営が不安定な会社の特徴として「事務所の机が汚い」というのがあります。
ちょっと過激な発言になりますが、総務・経理などのいわゆる「バックオフィス」や経営陣のいる部屋や机が汚い職場は、それだけで退職するべき十分な理由と考えています。
「バックオフィス」とは・・・
典型的には経理、会計、財務、人事、労務、法務、総務、庶務、広報、情報システム、経営企画、品質管理、物流などの部門が含まれる。これに対し、顧客や見込み顧客と直接関わる、営業、販売、窓口、マーケティング、サポート、アフターサービス、コールセンターなどの部門をフロントオフィスという。


ベンゾー
色んな資料が散乱している環境では、目的の資料をすぐに見つけ出すことができません。
資料をすぐに出せないだけならまだしも、最終的に資料が紛失したなんてケースもあります。
また、紙や文房具と言った現物だけでなく、共有サーバー内で資料が散乱しているというケースもあります。
こうした整理整頓の重要性は、今や仕事の効率化の面では常識。
ノウハウを解説している方もいるので、知らない方はこの機会に調べてみてください。
バックオフィスの人たちが書類探しで無駄に時間を使っているようでは、現場を支えるなんてことは難しいですね。
結果的に現場の仕事が滞る原因にもなり、経営が不安定になる原因にもなっています。


ベンゾー
POINT「事務所が汚い=経営が不安定」と言っても過言じゃない
待遇が悪い気がする
「待遇」と言っても色々ありますが、ここでは以下のようなものを考えていきます。
- 労働者の権利を使わせてもらえない
- 評価に妥当性を感じない
労働者の権利を使わせてもらえるかどうかを見極めるには、有給休暇を自由に使えるかがわかりやすい指標になります。
労働者の権利というと、以下の内容が代表的です。
- 給料を受け取る権利
- 退職をする権利
- 休憩を取る権利
- 有給休暇を取る権利
他にも権利と呼ぶかは微妙ですが、病気やケガのときに出社しないことや、業務命令に対して多少の抵抗を示すこと、その他細かい交渉事などなど。
これらの「労働者の権利」を十分に活用できない場合、ブラック企業と言っても過言じゃないですね。
では労働者の権利を十分に活用できない企業をどうやって見極めるか。
それは有給休暇を自由に使えるかがわかりやすい指標になってくれます。
ある程度の勤務実績のある従業員なら、誰しもが使えるのが有給休暇。
会社によっては何ら不自由無く有給休暇を使えるところもある反面、病気になったときくらいしか使わせてもらえないという会社も多々あります。


ベンゾー
多くの会社を見てきた経験談として、有給休暇を渋る会社では・・・
- 休憩時間に働かせる
- 理解不能な理由で給料を下げる
- 退職の引き延ばし
などなど、労働者の権利を侵害する行為が多いです。
率直に言って、有給休暇を自由に使えない会社はブラック企業と言い切っても良いくらい。
従業員が有給休暇を使いたいと申し出た場合、せいぜい休暇中の業務の確認をする程度にするべきですね。
労働者の権利の確認方法有給休暇を自由に使えない職場は、他の労働者の権利も侵害していることが多い。
次に「評価」です。
評価に妥当性を感じないのは、ブラック企業であることが理由になる場合とならない場合があります。
というのも、評価というのは結局会社の価値観と合っている人に良い結果が与えられるからです。
もし、評価に妥当性を感じなかった場合は、一度会社が掲げている価値観と自分の仕事に対する価値観を比べてみてください。


ベンゾー
とは言っても、単純に会社がお金をケチっているので評価が低いという可能性もあります。
もし、会社と自分の仕事の価値観が一致しており、それでも評価が低いという場合はブラック企業の可能性があります。
妥当な評価の確認方法評価が妥当に感じない場合は、会社と仕事の仕事の価値観を比較するべき。
ただし、単純にケチっているだけ(ブラック)の可能性もある。
成長できない職場|転職までにやることを解説
「ブラック企業ではないけれど、自分の成長につながらない・・・」
そんな仕事もあります。
普通は仕事をするだけである程度のスキルアップを望めますが、仕事らしい仕事を振られない人というのが会社には何人かいます。
おそらく人員配置をミスっているか、仕事を振る余裕すら無いって状態ですね。
会社員として将来的にも安定した収入を得るためには、ある程度のスキルが必要になってきます。
そのためにも、自分の成長につながる仕事をしたいところですね。
ここでは、自分の成長につながらない会社に入ってしまった場合に、転職市場で有利になれる方法を解説していきます。


ベンゾー
楽だけと仕事がほぼ雑用


会社員


会社員
こんな方は在職中にスキルアップを目指してください。
仕事の中でスキルを身に付けなくても、通信教育や予備校で勉強する方も多いです。
最近はeラーニングといったオンライン教材として、プログラミングや英会話など仕事に直結するスキルを手に入れることも可能です。
定時で帰ることができるなら、自宅での学習時間も比較的取りやすいですよね。
何もせずに時間が経つよりは、身になることをして過ごしてください。


ベンゾー
教育体制が無い


会社員


会社員
こんな方は吸収できる範囲で頑張ってみて、吸収効率が悪くなってきた時点で転職を検討しましょう。
本当は会社自体に教育体制があり、プラン通りに働くだけである程度の成長を見込めることが理想です。
しかし、即戦力ばかりを採用している会社では、イチから社員を教育する体制ができていないことが多いです。
- 本人が勝手に成長することに期待
- マニュアルが整備されていない
- 人によって教え方が違う
- 教える側も知識が正しいとは限らない
こんな特徴の会社は教育体制ができていないと言えますね。
運悪くこういう会社に入ってしまった場合は、吸収できる範囲で頑張ってみることが大事です。
例えば仕事を依頼された場合でも
- なぜこの仕事が必要なのか
- 次にどんな仕事へ繋がるのか
- 仕事の全体像はどうなっているのか
といったことを質問してみましょう。
だいたいの人は「教えたがり」なので、聞けば教えてくれます。
ある程度の仕事を吸収できるようになってくると、新しいことを覚える機会が少なくなっていきます。
このくらいのタイミングで転職活動を始めると、効率よくスキルを身に付けるキャリアアップができますね。


ベンゾー
まとめ|職場の不満を解決する方法
今すぐ転職するべきブラック企業
- 1日4~5時間残業
- 休職者多数
- 経営者の立場が弱い
- 事務所が汚い
- 有給休暇を自由に使えない
- 評価が妥当じゃない
※ただし評価に関しては一概にブラックとは言い切れない
「これだけじゃブラックとは言えない」という考えもあると思います。
でも僕から見れば「十分ブラックor今後ブラックになる可能性が高い」会社です。
すぐに退職・転職を検討するべきですね。
もちろん以下のような会社は、検討するまでもなく辞めるべきです。
- 残業代が支払われない
- 給料から謎のお金を天引きされている
- などなど明らかな違法行為がある
「転職活動が上手く行くか不安」という方は「何もわからない方向け|失敗しない転職活動のやり方を9個のステップで解説」では転職活動終了までをステップごとに解説しています。
「年収を上げつつ毎日定時で帰る」という転職に成功した僕が、労働問題の専門家としての知識も交えて、失敗しない転職活動の方法を解説しています。

ベンゾー
成長できない職場でやること
- 楽だけど仕事がほぼ雑用
⇒在職中のスキルアップとして、仕事以外での学習をする - 教育体制が無い
⇒吸収効率が悪くなる(仕事がマンネリ化する)まで頑張る
スキルアップができないと将来的に安定した収入を確保しにくくなります。
通常は仕事を通して自然とスキルアップしていきます。
しかし成長できない職場では、自分でスキルアップをしていくしかありません。
どんなやり方が向いているかは、「楽だけど仕事がほぼ雑用」か「教育体制が無い」かで分かれてきます。
自分の職場がどちらかを判断して、適切なスキルアップ方法を選択してください。
今すぐ転職するべきブラック企業だとわかったなら、今すぐに転職活動を。
自然に成長できない職場なら、適切なスキルアップ方法を。
いずれにしてもどうしようか悩むくらいなら、早めに行動しましょう。


ベンゾー
悩み続けてタイミングを逃している場合じゃありません。この記事を読んだら、すぐに行動してください。
会社を辞めたくなってから転職活動をすると・・・
- 早く転職したくて会社を選ぶ余裕が無かった
- 焦って変な会社の内定で妥協する


- ブラック企業に入った新入社員
- 転職で失敗したくない人