転職失敗して辞めたい人へ。絶対辞めない方が良い理由
お疲れ様です。ブラック企業から労働問題の専門家へ転職したベンゾー(@zangyoujigoku)です。
この記事では「転職後すぐに辞めたくなった人」に向けて、「もう一度転職をするべきか」という疑問に回答をします。
本業では採用をする側からの相談に乗っている反面、僕自身が以前ブラック企業に勤めており、過労で壊れてしまった友人知人がいます。
なのでこの記事は・・・
- 採用する側の目線
- ブラック企業の恐ろしさを知ってる側の目線
という目線で書いています。
以下のような方は悩みに答えが出るはずです!
- 最近転職をした
- 転職先に何かしらの不安、不満がある
- 転職先と前職を比べてしまう
- 転職先でうまくやれていない
- 転職失敗だったかもと思っている
- もう一度転職するべきか悩んでいる
この気持ちは正直めちゃくちゃわかります。
僕はすでに転職2回目(現在3社目)ですが、転職のたびに「転職失敗だったかな?」って考えちゃいますね。
結論を言うと、基本的に辞めない方が良いです。少なくとも1年~1年半くらいは居続けるべきです。
ただし「どうしても」という場合にはもう一度転職をするのもアリです。
本文では・・・
- なんで辞めない方が良いのか
- 「少なくとも1年~1年半」の根拠
- 辞めても良いのはどんな場合か
について解説をしていきます。
「転職するべきか」という悩みに答えを出し、次のステップへと踏み出しちゃいましょう!
会社を辞めたくなってから転職活動をすると・・・
- 早く転職したくて会社を選ぶ余裕が無かった
- 焦って変な会社の内定で妥協する
- ブラック企業に入った新入社員
- 転職で失敗したくない人
【結論】絶対辞めない方が良い
【理由1】「数ヶ月で辞めた経歴」はリスクが大きいから
これは僕個人の感想でもあり、何人かの経営者が実際に言っていた話でもあります。
履歴書を見たときにいくつかの会社を数ヶ月で辞めた経歴がある人は、仮に入社しても数ヶ月で辞めることが多いです。
もちろん全員がそうだとは言いませんが、実体験としてすぐ辞める人が多いです。
経営者側も「雇ってもすぐに辞めてしまうかも」と考えています。結果的に他に良い人がいれば採用を見送られてしまうわけですね。
一方で「特別なスキルや経験があるから、採用されやすい」という方なら、バンバン転職をしてより良い会社を見つけるのもアリですね。
そういう方ばかりではないと思うので、基本的には数ヶ月~1年程度で退職することはオススメしません。
【理由2】負担が大きいのは最初の1年だけだから
この記事は20代の方が読んでいると仮定し、30代で2度の転職経験がある僕の経験則で話します。
仕事による精神的な負担が大きいのは、最初の1年だけです。それ以降は減っていきます。
だいたい1年間で仕事の流れが分かり、次からは「慣れ」で負担が減ります。
ただし1年半ほど働いてみて、それでも負担が大きいと感じるなら、負担の原因は慣れだけではないと考えてください。
どんな仕事も毎日新しいことをやるなんてことは少なく、大抵は積み上げたノウハウを使って仕事をすることになります。
こういった慣れを経験する前に「この仕事は負担が大きいから辞めた方が良いな」と判断するのはもったいないです。
少なくとも1年~1年半ほどは働いてみましょう。
まとめ|1年半経ってまだ負担が大きいと感じるなら転職もアリ
- なんで辞めない方が良いのか
⇒次の転職で失敗するリスクが大きいから - 「少なくとも1年~1年半」の根拠
⇒最初の1年は慣れが無い分、負担が大きいから
転職を2回してきた僕の経験と、本業で知り得た経営者の考え方をもとに解説をしました。
短期間で退職をするのは本当にもったいない。1年~1年半ほどは今の職場で頑張ることをオススメします。
最初の1年は負担も大きいと思いますが、それ以降は慣れによる負担軽減があるので、仕事が楽になってくるはずです。
辞めないならどうやって過ごせば良い?
前職のやり方やツールを提案するのもアリ
転職先での仕事に慣れない場合は前職のやり方や、ツールを提案してみるのもアリです。
例えば書類の管理方法や業務ソフトですね。
中途採用は「即戦力」だけを期待していると思われがちですが、「新しいやり方の提案」も期待されています。
横文字だとイノベーション(改革)とか言われてるやつですね。
異業種へ転職した場合、仕事の管理方法や情報の共有方法を提案できます。
同業他社への転職だった場合、より具体的な仕事のやり方を提案することができますね。
前職のやり方で「良かった」と感じるものは提案し、「悪かった」と感じるものは提案しなければ良いんです。
提案を通せば慣れたやり方で仕事ができる上に、新しいやり方を提案してくれたとして評価も期待できます。
POINT
- 中途採用は新しいやり方の提案も期待されている
- 提案を通せば慣れたやり方で仕事ができる
- 新しいやり方の提案は評価も期待できる
「仕事のやり方を提案」って難しいように聞こえるかもしれませんね。でも現場の人たちは思っている以上に新しいやり方を求めています。
そして現場より上にいる人たちは、細かいやり方には無頓着です。より成果があがるなら、やり方の微妙な違いはどうでも良く感じています。
次の転職を視野に入れたスキルや経験磨き
「転んでもタダでは起きない」じゃないですが、仮に転職失敗だったとしても何か得るものがあった方が良いです。
辞めるかもしれないという前提で働くなら、次の転職を視野に入れた行動をしてみましょう。
例えば以下のようなものです。
- 社内外での人脈作り
- スキル磨き
- 経験作り
藤原和博さんという方の動画で「100万人に1人の存在になる働き方」というものがあります。
簡単に言うと3つのスキルを掛け合わせることで貴重な人材となり、高待遇のサラリーマンをやろうという内容です。
この動画については「SEから異業種への転職は20代後半で|3つのキャリアで高収入」で詳細に解説しています(動画へのリンクもあります)
動画自体は1時間近くありますので上記の記事で概要をまとめています。
でも絶対に動画を見た方がわかりやすいです。
【注意】「超短期間だから履歴書に載せなければ良い」は絶対ダメ
たまに「超短期間の経歴は履歴書に載せなければ良い」という意見を聞きます。
結論としては「絶対ダメ」です。この辺の理由を解説していきます。
背負うリスクが大きすぎる
どんな理由であれ経歴を詐称していることになります。これは懲戒処分の対象になり得ますし、場合によっては解雇の理由にもなり得ます。
要するに「クビになっても文句を言えないかもしれない」という状態。さすがにリスクが大きすぎますよね。
こういう固い話をすると「バレなきゃOK」「会社側も嘘をついてる」という返事をする人がいます。
確かにバレなければ問題になりませんし、会社側も多かれ少なかれ従業員に嘘をついているケースもあります。
保険手続きの有無とか関係ない
雇用保険や社会保険の手続きをすると、加入履歴でバレるという話をしている人がいました。
なんでそういう結論になったのかは分かりませんが、本業として雇用保険・社会保険の手続き代行をしている側から言うと、保険手続きの有無はまったく関係ありません。
保険の手続きは行政(ハローワークや年金機構)に対し行うものですが、行政が会社側に従業員の職歴を話すことは絶対にありえません。
確かに雇用保険の手続きなんかでは、場合によって前職の会社名を確認することはあります。
しかしこれも会社側が従業員に確認をすることです。
繰り返しですが、保険手続きの有無と職歴のバレるバレないはまったく関係ありません。
【例外】激烈なブラック企業だった場合は即辞め推奨
ここまで「数ヶ月で辞めない方が良い」という前提で話をしてきました。
最後に例外として「辞めても良い場合」についても触れていきます。
話したら同情されるレベルのブラック企業だった場合
短期間での転職はリスクがあるという話をここまでしてきました。
しかし「辞めるリスク」よりも「辞めないリスク」の方が大きい場合もあります。
「辞めないリスク」の方が大きいのは、超絶ブラック企業だった場合の話ですね。
ただのブラック企業ではなく、「話したら同情されるレベルのブラック企業」だった場合は即辞めることをオススメします。
ブラック企業が嫌いな僕が言うのもなんですが、
- 残業代が出ない(月10時間くらいの残業)
- パワハラがある(たまに叱られる程度)
- 残業が多い(月30時間くらい)
- 給料が安い(バイトした方がマシとまでは言えない)
このくらいのブラック企業であれば、はっきり言って辞めない方が良いです。
たしかに嫌な人は嫌な環境だと思います。でも上記の理由を次の転職時の面接で「前職を退職した理由」にあげるにはちょっと弱いですね。
転職に失敗したと思って、1年半ほど在職してから次の転職活動を始めてみましょう。
間違えて欲しくないのは、
- 残業代が出ない(月30時間くらいの残業)
- パワハラがある(うつ病になる恐れあり)
- 残業が多い(月80時間くらい)過労死ライン
- 給料が安い(バイトした方がマシなレベル)
というレベルでブラック企業だった場合はすぐに辞めることをオススメします。
仮に次の転職でも失敗したとして、これより酷い環境になる可能性は低いです。
何より精神的にまいってしまう恐れがあります。
普通に転職活動をしていたら、ここまで酷い求人を紹介されることは無いです。
もし、現職がこのレベルのブラック企業なら「ブラック企業の少ない転職サイトランキング|実際の求人票を読み解いて作成」を使って転職することをオススメします。
まとめ|転職失敗して辞めたい人へ。絶対辞めない方が良い理由
- なんで辞めない方が良いのか
⇒次の転職で失敗するリスクが大きいから - 「少なくとも1年~1年半」の根拠
⇒最初の1年は慣れが無い分、負担が大きいから - 辞めても良いのはどんな場合か
⇒話したら同情されるレベルのブラック企業だった場合
数ヶ月という短期間で転職を繰り返すことについて解説をしました。
少なくとも日本国内においては、転職を繰り返すことを良いことと見られることが少ないです。
だから少なくとも1年~1年半ほどは在籍をしてから、次の転職活動をすることをオススメしています。
もし現職が超絶ブラック企業だった場合、次の転職先はブラック企業の少ない転職サイトを使ってみてください。
紹介される求人票が現職よりも高待遇である可能性が高いです。
ブラック企業の少ない転職サイトについては「ブラック企業の少ない転職サイトランキング|実際の求人票を読み解いて作成」を参考にしてみてください。
僕が求人票を1件ずつ確認をして、ブラック企業の少ない順に作ったランキングとなっています。
今回の転職は失敗したかもしれませんが、次回は成功する転職を目指して行動しましょう!
会社を辞めたくなってから転職活動をすると・・・
- 早く転職したくて会社を選ぶ余裕が無かった
- 焦って変な会社の内定で妥協する
- ブラック企業に入った新入社員
- 転職で失敗したくない人