【チェックリスト付き】転職面接の逆質問でブラック企業を回避する方法

2020年1月18日

この記事を書いた人

ベンゾー@元SEの社会保険労務士事務所職員

友人・知人がブラック企業でうつ病になったことを後悔 / 労働問題の専門家としてブラック企業からの脱出方法を発信中 /1番オススメの退職代行を調べるために、実際に職場を退職して確認 /月に10回以上、LINE@やTwitterで仕事の無料相談を受けています/ ブログのコンセプトは「ブラック企業で悩む人を法的に守る」「プロフィールはこちら

【チェックリスト付き】転職面接の逆質問でブラック企業を回避する方法

お疲れ様です。従業員定着率の高い会社と低い会社を100社以上見てきたベンゾー(@zangyoujigoku)です。

この記事では転職面接の最後に聞かれる「何か質問はありますか?(いわゆる逆質問)」の対応方法について解説します。

見ていただきたいのは「次は絶対にブラック企業に入りたくない!」という意思を持った方です。

 

先に結論を書くと、逆質問で聞くべきことは最低でも以下の4つです。

  1. お金の話(給料や固定残業代のこと)
  2. 労働時間の話(年間休日や変形労働のこと)
  3. ブラック企業か見極める質問
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ベンゾー

本文では専門用語を噛み砕いて解説していきます!

この記事で書かないことは以下の通りです。期待していた方はすいません。

この記事で書かないこと

  • 面接で相手に気に入ってもらえる方法
  • 背伸びして一流企業に入る方法

 

 

 

転職活動をしていてこんなことを思ったことはありませんか?

新卒で入ったブラック企業ではなんとか5年働いたけど、さすがにもう限界。。。
この辺で転職をすることにした。

幸い良さそうな企業が見つかったし、面接まで取り付けることができた!
次の会社はブラック企業じゃないことを祈りながら、面接の準備をしよう。

面接では最後に「何か質問はありますか?」って聞かれるけど、あれって何を聞くべきなんだろう?
ちょっと調べてみたら「給料や残業のことは聞かずに、自己PRをするべき」って書いてあったけど、本当にそれでいいのかな??

この「何か質問はありますか?」という企業側から求職者に行う質問。

いわゆる「逆質問」ではどんな質問をするのが良いのでしょうか?

 

ちょっと調べていただいた方はご存知と思いますが、一般的に「給料・残業・待遇」は聞かないようにしましょうと言われています。

でも本当にそれで良いのでしょうか?

 

僕は自分自身が2回転職を経験しておりますし、本職(労働問題の専門家)では入社数日~1ヶ月以内に退職していく人を日々見てきています。

なぜこんなに早く辞める人が出るのだろうか?

 

根本的な原因は「雇用のミスマッチ」にあるんじゃないかと思っています。

実際に入社間もなく退職をした人に話を聞くと、「思っていたのと違う」という雇用のミスマッチが退職理由になっていることが多かったです。

 

そこで「雇用のミスマッチ」を減らすためにも、逆質問では以下のようなことを質問することをオススメします。

  1. お金の話(給料や固定残業代のこと)
  2. 労働時間の話(年間休日や変形労働のこと)
  3. ブラック企業か見極める質問

 

この記事を読んでいただければ、ブラック企業を避けられるはもちろんのこと、入社してから「思ってたのと違う・・・」とならないために面接で聞くべきことを身に付けることができます。

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ベンゾー

「転職面接逆質問チェックシート」も配布中です!

 

「辞めたくなってから転職活動」は遅いです。

会社を辞めたくなってから転職活動をすると・・・
  • 早く転職したくて会社を選ぶ余裕が無かった
  • 焦って変な会社の内定で妥協する
かと言って「転職しない」という選択も取りたくない。
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ベンゾー
こんな問題を解決するために、「転職活動だけ」でも早めに始めることをオススメします。
「転職活動はいつから?新入社員こそ入社日に始めるべき6つの理由」では、早めの転職活動を行うべき理由を解説しています。
  • ブラック企業に入った新入社員
  • 転職で失敗したくない人
という方は、いざってときの保険として転職活動をしてみませんか?

早めの転職活動が良い理由

 

9ステップで失敗しない転職方法

 

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【ダウンロードして持っていこう】面接で聞くことチェックリスト

実際に面接に行くときは、こちらからチェックシートをダウンロードして使ってください。

 

チェックシートと分析シートの2枚1組になっています。

エクセルを使える環境ならエクセル版を使ってください。分析シートに自動計算を組み込んであります。

エクセルを使えない場合はPDF版を使ってください。

 

転職面接逆質問チェックシート

実際に面接に持って行くのはチェックシートの方だけで結構です。

ひとつずつ質問をしていきましょう。回答内容は余白にメモをしておけば良いです。

 

転職面接逆質問分析シート

面接が終わったら分析シートに面接の回答内容を入力してください。

1時間辺りの単価が計算されるようになっています。

 

【逆質問で聞くこと】お金の話

いきなりお金のことになります。1番重要ですからね。

本当は求職者から聞かなくても提示される内容ばかりなので、遠慮なく聞いておきましょう。

 

給料の金額

面接の時点で必ず実際の給料の金額を確認しておきましょう。

実際に雇用契約書として正式に決定するのは入社が決まってからとなりますが、おおよそどのくらいを出すつもりなのかは確認するべきです。

面接が複数回に分かれている場合は、より偉い人との面接時に聞けば間違いないです。

 

 

給料の話をするときは前職の給与明細を持っていくと良いです。

会社側としても、本当に欲しい人材なら少なくとも前職の給与以上の待遇をせざるを得ません。

口頭で「〇〇円貰っていました」というだけでも良いですが、給与明細を持っていった方が話に信ぴょう性が出てきますよね。

 

ここで提示された月給が高いからと言って大喜びしてはいけません。

必ず月給額から時間単価を計算するようにしましょう。(もちろん計算方法はチェックリストに書いてあるので安心してください)

簡単に言うと、月給額が高くても労働時間が長い場合は時間単価が安くなります。

ひどい所だと、色んな手法を使って時間単価900円くらいで正社員として雇っている会社もあります。こんな金額で働くならアルバイトでもしてた方が良いですよね。

 

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ベンゾー

ちなみに時間単価がいくらだったら安いとか高いとかっていうのは、人それぞれの価値観なので一概には言えません。

個人的には20代中盤~30歳なら1,400円以上は欲しいと思っています。

「今よりも高ければ良いや」という考えなら、事前に今の職場での時間単価を計算しておけばOKです。

 

POINT

  • 給料の金額を確認
  • (面接後に)時間単価の計算をすること

 

各種手当が貰える条件と金額

会社によっては様々な種類の手当を付けているところもあります。

基本給以外の手当では、金額は当然として「手当が貰える条件」も重要です。

 

よくあるのは「歩合給」ですね。

例えば「売り上げの〇%」を歩合給として付与するというものでも、純粋な売り上げではなく特定の業務に関する売り上げだけを指している場合なんかがあります。

歩合給でたくさん給料を貰えるようなことを言っておいて、実際に歩合給に該当するような業務はほとんど行われないとか。これでは歩合給なんて無いも同然ですよね。

 

また地味に痛いのが「精勤手当」です。

病院や小売店など「出勤する事自体が重要」な職場でよく見かける手当で、特徴として有給休暇を使った場合に減額されることが多いです。

 

ちなみに「残業代は基本給から計算するから手当が多くて基本給が低い会社はブラック」という主張をネット上で見かけますが、あれば誤りです。

残業代の計算根拠には基本給以外の手当(一部除く)も入れる必要があるので、基本給と手当の総額が高いなら残業代も高くなります。

残業代についてもっと詳しく知りたい方は「正当な残業代を貰ってる?未払いとして請求できる事例を解説」の解説も読んでみてください。

POINT

  • 手当が貰える条件を確認
  • 特に歩合給や精勤手当は要注意

 

固定残業代の有無

まず最初に固定残業代について簡単な説明をします。

固定残業というのは「あらかじめ定めた時間の残業をする前提で給料に残業代を組み込むこと」です。

固定残業代について間違えがちなのは以下の2点です。

  1. 定めた時間以上に残業をした場合、超過分を支払う必要がある
  2. 定めた時間よりも残業が少なかった場合でも、定めた時間分の残業代が必要

この原則通り運用されれば従業員側が損をすることは無い制度です。

以上が固定残業代の簡単な説明です。

 

 

「固定残業代を使っているからブラック企業です」と安直な意見を言うつもりはありませんが、それでも注意をしないと「思っていたのと違う」となりかねません。

というのも固定残業代を使っている場合、1時間辺りの単価が思っているより安くなることがあります。

つまり給料の高い会社に入社できたと思ったけど、実際に働いてみたら思ったより安いということが起きるわけです。

 

どういうカラクリでこんなことが起きるかって説明をすると、それだけで1記事分の量になってしまうのでここでは割愛します。

詳しく知りたい方は「【固定残業代・みなし残業】計算例と仕組みを徹底解説」で解説をしているのでご覧ください。

POINT

  • そもそも固定残業代を使っているか確認
  • 残業時間が超過した場合の支払いはあるか確認

 

昇給の実績

初任給に比べると意外に軽視されているのが「昇給額」です。

決まりがあるわけではないですが、基本的に前年度の昇給実績と同じくらいになる会社が大半。

短期間で辞める予定じゃないなら、昇給額がどのくらいなのかは知っておいた方が良いですね。

 

どのくらいの昇給額なら高いとか安いとかは、個人の価値観によるのでなんとも言えません。

でも仮に同じペースで毎年昇給していった場合、10年後の年収がどのくらいになるかは計算できますね。

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ベンゾー

例えば昇給額が8,000円だった場合、年収で言うと96,000円上がります。これを10年後と比べると960,000円違います。約100万円の差ですね。

10年の間に役職が付いたりすればもっと上がるかもしれませんが、仮に何もなかったとしても100万円増えることは期待できそうです。

 

余談ですが昇給額がどのくらいだと多いと思いますか?

仮に8,000円昇給があったとしましょう。

土日祝日がお休みの会社の場合、1ヶ月の労働時間は約160時間です。8,000円を160時間で割ると、1時間辺り50円昇給していることがわかります。

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ベンゾー

8,000円の昇給(50円の昇給)って高いんでしょうかね?

POINT

  • 前年度の昇給がどのくらいだったかを確認
  • 昇給によって数年後の年収額を予想して想定通りか確認

 

ボーナスの実績

ボーナスも昇給と同様で特に決まりはありません。

基本的に前年度の実績+αくらいの金額になることが多いです。ボーナスを含めた年収が想定通りか確認をしておきましょう。

POINT

  • 前年度の実績を確認
  • ボーナスを含めた年収が想定通りか確認

 

私物を仕事で使わせているか

会社によっては携帯電話や車など従業員の私物を仕事で使わせる場合があります。

もちろんその分の費用は立替として従業員に支給しているのが当然ですが、そもそも私物を仕事で使いたくないという人もいると思います。

私物を仕事で使いたくない方は、必ず面接で確認しておきましょう。

 

私物を使う場合は以下のことを確認しましょう。

  • 立替費用はどうやって算出しているのか
  • 実際に使った金額を集計しているのか
  • 多めに支給して済ましているのか
  • 最低でも仕事で使わされた分と同額は貰えるのか

 

私物を使わされているかについて「こんな対応だったらブラック企業」と判断することは難しいですが、自分が納得できる制度になっているかは確認しておきましょう。

POINT

  • 私物の使用の有無を確認
  • 使用する場合の立替費の計算方法を確認
  • どんな場合なら納得できるか

 

【逆質問で聞くこと】労働時間の話

労働時間に関する質問をすると会社側から「積極性の無い人」と思われる可能性があります。

思われる分には別に良いのですが、「あんまり残業はしたくないのかな?」と質問をされることも想定できます。

そんなときは「多少なら良いですが、積極的に残業しようとは思いません」と言えばOKです。

変に隠して口ごもっていると悪い印象になってしまいます。堂々と答えれば良いです。

 

以前の職場で長時間労働をして体調を崩した経験があったりするなら、そのことも伝えればなお良いですね。

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ベンゾー

「残業バリバリできます!」なんてアピールはしなくて良いです。入社後に残業を断れなくなるだけで何にも良いことはありません。

 

1日の労働時間(残業除く)

残業を除いた1日の労働時間を確認しましょう。これは時間単価の計算材料になるものなので、重要なことです。

例えば8時半から17時半までが定時で、12時~13時までがお昼休憩だとします。

この場合の1日の労働時間は8時間というように考えてください。

 

次に説明する年間休日と合わせることで、年間の労働時間と時間単価の計算をすることができます。

POINT

  • 残業を除いた労働時間を確認
  • 8時半~17時半勤務で昼休憩1時間なら8時間労働と考える

 

年間休日数

年間休日数を確認しましょう。

先に説明をした1日の労働時間と合わせることで、年間の労働時間と時間単価の計算をすることができます。

 

面接官から「パッと計算できない」と言われた場合は聞き方を以下のように変えてみましょう。

  1. 毎週土日はお休みですか?
  2. 祝日はお休みですか?
  3. お盆はどれくらい休みますか?
  4. 年末年始はどれくらい休みますか?

この4点を聞ければ十分です。自分で計算することができます。(計算方法はチェックリストに載せておきます)

 

ちなみに理想的なのは「120日以上」という回答です。

年によって変わりますが、土日祝日が全部休みでお盆と年末年始にもある程度休める会社なら、124日くらいが年間休日数になります。

「年間休日〇〇日ってどれくらい?土日祝の休め具合を解説」の記事を読んでいただくと、年間休日数から土日祝日の休め具合を逆算することができます。

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ベンゾー

「年間休日数118日」と言われて、毎週土曜日が休めるのかピンと来ない方は確認をしておくと良いです。

 

POINT

  • 年間休日数を確認
  • 「パッと計算できない」と言われた場合は別の聞き方で再度確認

 

遅い人は何時まで残ってるか(あえて残業時間とは聞かない)

これ特に大事です。

最初に言いますが僕はあえて「残業時間」が何時間かは聞きません。これはマナー的な意味でも企業に媚びてるからでもありません。

そもそも「残業時間」という情報があいまいだからです。

 

この記事を読んでる方は漏れなく「残業の多い職場に入りたくない」と思っていますよね。

これって要するに「長時間働きたくない」っていうことですよね。

 

だったら「残業時間」なんて聞いてる場合じゃないです。

聞くべきは「社員の人たちが何時まで残って仕事をしているのか」です。

このときの注意点は以下の2点です。

  1. 「遅い人は」何時まで残っているかという聞き方をする
  2. あえて「残業時間」とは聞かない(マナー的な意味ではないです)

 

「何時まで残っているか」という聞き方だと、早く帰る人を基準に答えられてしまう可能性があります。自分が早く帰られる人になるかは不確定ですので、遅く帰る人を基準に考えましょう。

だから「遅い人で何時まで残っているか」という聞き方をしてください。

 

 

あえて残業時間を聞かないのは、残業として計上していない時間帯があるかもしれないからです。

よくあるのが以下の2つです。

  1. 終業後の30分は休憩時間にしている
  2. 変形労働制を使っている

特に「変形労働制を使っている」が重要です。

 

「変形労働制」という制度を使うことで残業時間を少なく計上させることができてしまいます。

「変形労働制」をひと言で表すと「合法的にサービス残業ができてしまう制度」です。

詳しい解説は「残業時間の少ない求人票の罠を徹底解説【変形労働】」をご覧ください。

変形労働制の存在を知った後だと、求人票に記載されている「残業時間」がバカらしく見えてきます。

 

要するに「残業時間が何時間か」という質問の回答には、本来意図している質問の回答(長時間労働があるかどうか)が含まれていないことが多いんです。

決してマナー的な意味ではありません。

「残業時間」を聞かない理由

  • 終業後に休憩時間があるかもしれないから
  • 合法的にサービス残業ができてしまう制度を使ってる可能性があるから

 

ちなみに僕は、このブログのタイトルにもあるように以前は残業地獄の中で働いていました。

それもあって現在の職場では毎日定時で帰るようにしています。

転職面接時には「20時まで残ってる人もいる」と言われましたが、絶対に他の人より早く仕事ができる自信があったのと、最悪20時までなら良いかと思ったのもあり、転職先に決めました。

 

POINT

  • 「遅い人は何時まで残っているか?」と聞く
  • 「残業時間」を聞いても本来意図している質問の答えが返ってこない

 

残業時間の集計方法

残業時間の集計が正しく行われているかも確認しておきましょう。

上で「残業時間」は聞かないと書きましたが、「残業時間の集計方法」は聞きます。

 

「法律通り行われているよ」と回答がくれば問題ないんですが、中には「毎日15分単位で残業時間を切り捨てて集計している」という会社もあります。

もちろんアウトです。1分単位で集計するのが正しいです。

些細な数字かもしれませんが、1ヶ月分、1年分と積もるとバカにできない数字になってきます。

POINT

  • 残業時間の集計はどうしているか確認
  • 「法律通りやってるよ」と言われれば問題無し

 

【逆質問で聞くこと】その他

有給休暇の5日消化義務の対応

これは2019年4月から法改正があった内容です。

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ベンゾー

この制度が始まったとき、「ブラック企業を見抜くのにちょうど良い制度ができたなぁ」と思いました。

知らない方のためにまずは簡単に解説をします。

有給休暇という制度自体は知ってるかと思います。届け出ることで原則として社員側の都合でいつでもお休みできる上に給料も貰えるという制度ですね。

この有給休暇を1年間の内に最低でも5日間は使わないと、企業側に罰則があるという法律が2019年4月から施行されたわけです。

これが法改正の内容です。

 

では企業側としてこの法改正にどう対応していくかというのが、課題になったわけですね。

面接の逆質問で聞こうというのは、「この課題に対してどんな対応をしているか?」という質問です。

 

企業として取れる対策は以下の通りです。

  1. 放っておいても5日間くらい取ってくれる
  2. 有給休暇を取るように促している
  3. 有給休暇を使う日を指定している
  4. どうしようか困ってて何もしてない

1番ホワイトで理想的な回答が「1.放っておいても5日間くらい取ってくれる」です。

問題外なのは「4.どうしようか困ってて何もしてない」ですが、「3.有給休暇を使う日を指定している」も注意が必要です。

 

もしこの回答が「3.有給休暇を使う日を指定している」だった場合は「いつを指定しているか」聞いてください。

ここでもし以下の回答があればブラックと認定してOKです。

  • お盆の時期
  • 年末年始の時期
  • どっかの月の土曜日

上記3点はいずれも「元々お休みだった日」の可能性が高いです。

それをあえて出勤日にし、有給休暇をあてることで冒頭の法改正の課題に対応しようというわけです。

 

これらはちゃんと手続きを踏めば合法な対応ですが、合法だからってなんでもやって良いわけじゃないですね。繰り返しますが、ブラック企業と認定してOKです。

この対応をしている会社の運営方針は、ほぼ例外なく以下に当てはまります。

  • 合法なら何をしてもOKという考え
    ⇒ワンマン経営
  • 従業員の待遇に無頓着
    ⇒給料上がらない
  • 従業員の定着率が下がることに無頓着
    ⇒人手不足になる
  • 悪い意味で楽観的
    ⇒問題は先送り主義

たぶん近い将来人手不足で回らなくなります。

 

元々お休みだった日を出勤日にして有給休暇をあてるってことは、簡単に言えば有給休暇を捨てさせられているのと同じです。

従業員側の立場である方なら説明をしなくてもわかると思いますが、そんなことをする会社に未来は無いですよね。

 

POINT

  • 「有給休暇の5日義務化についてどんな対応をしていますか?」と質問
  • 「お盆、年末年始、土曜日を指定している」と回答が来たらブラック企業

 

入社前の想定と入社後の実態にズレが大きい=ブラック企業

実はこの記事を書くにあたって、面接の逆質問についてツイートをしてみたところ、こんな反応がありました。

 

このツイートが本質を突いてるんです。

 

「ブラック企業」って言葉の定義や意味はググれば「低賃金で長時間働かせる」とかが出てきます。

でも社員が「ウチの会社はブラックだ」って思う理由は・・・

  • (思っていたより)給料が安い
  • (思っていたより)残業が多い
  • (思っていたより)仕事がキツイ
  • (思っていたより)人間関係が悪い

という感じで「思っていたより」が頭に付くと思うんです。

 

以前ブラック企業に勤めていた方は入社前後のことを思い出してください。

入社前に想定していた労働条件(給料とか残業時間)と実際の労働条件にズレがありませんでしたか?

実際に入社間もなく退職をした人に話を聞くと、「思っていたのと違う」という雇用のミスマッチが退職理由になっていることが多かったです。

 

だから極端な話、「絶対にブラック企業に入りたくない!」という方は、入社前の時点で想定している労働条件(給料とか残業時間)と実際の労働条件が「ほぼイコール」になっていれば良いんです。

「入社前の想定と入社後の実態にズレが大きい=ブラック企業」と考えれば、ズレを減らすことで転職は成功します。

想定通りの給料、残業、仕事内容、人間関係であれば、よっぽどの事件が無い限り「ブラック企業に入った」なんて感じないはずです。

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ベンゾー

考え方なので色んな意見はあると思いますが、僕は実体験上こう考えています。

だから会社への逆質問では、自分が想定している会社かどうかを確認してください。

質問に返答しなかったり、誤魔化すようなら自分の中で「ブラック企業認定」をして構いません。

 

仮に面接で嘘をつかれた場合は辞めても支障ありません。

次の転職活動で辞めた理由を尋ねられても「面接時に聞かされていた労働条件と違う条件で働かされたから」という理由を通せます。

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ベンゾー

ちなみに面接の場で誤魔化す会社は多いですが、嘘をつく会社は意外に少ないです。悪いことだと本能的に察しているんでしょうかね。

 

結論

  • 入社前の想定と入社後の実態にズレが大きい=ブラック企業
  • ズレを減らせば転職は成功する
  • 逆質問では自分が想定している会社かどうかを確認する

 

給料とか残業時間とか印象の悪くなることを聞いても大丈夫です

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現役SEの北田さん

給料とか残業の話ばっかりすると印象悪くならないかな?
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ベンゾー

大丈夫。ある意味それもブラック企業を見極める基準に使えるからね。

初めて転職をする人はそもそも自分が面接をクリアできるのか心配だと思います。

だからこそ企業に媚びるような逆質問をしてしまいがちです。

 

でも転職の目的はより良い職場で働くことですよね?

だったら良い職場を見極める必要があります。

そのためにも給料や残業のことは聞くべきと思っています。

 

 

逆面接のツイートをしたところこんな反応もいただけました。

給料や残業、求人の理由を聞いたら嫌な顔をされて落とされたそうです。

しかし、「そんな会社落ちて良かったね」と奥さんから言われて我に返ったとのこと。

 

これは経験談ですが、給料のことを聞いて微妙な反応を示すのは「給料の低い会社」です。

同様に残業のことを聞いて微妙な反応を示すのは「残業の多い会社」です。

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ベンゾー

給料の高さや、残業の少なさに自信のある会社なら、待ってましたと言わんばかりにドヤ顔で答えてくれます。

合コンで学歴や年収の話が出たときに、高学歴や高収入の人なら嬉しそうに話しますよね。逆に低学歴や低収入の人なら避けるようにしますよね。

面接も同じです。遠慮なく逆質問しましょう。

 

まとめ|【チェックリスト付き】転職面接の逆質問でブラック企業を回避する方法

この記事で伝えたい結論

  • 入社前の想定と入社後の実態にズレが大きい=ブラック企業
  • お金の話を質問する(給料や固定残業代のこと)
  • 労働時間の話を質問する(年間休日や変形労働のこと)
  • ブラック企業か見極める質問をする
  • チェックシートをダウンロードして面接に行こう

「転職面接 逆質問」でググったときの結果が、あまりに酷いと感じたので今回記事を書きました。

逆質問では積極的に給料や残業のことを聞いてみてください。

 

徹底的に確認をしてから入社することで、短期間で退職することを防ぐことができます。

逆質問で印象が悪くなり落とされたとしても、無駄にブラック企業に在籍して職歴を汚すことが無くなるだけです。

つまり逆質問で給料や残業のことを聞くことは、転職活動をする上でプラスにしかならないんです。

 

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ベンゾー

是非、逆質問を活用してブラックじゃない企業への転職を決めましょう!

とは言っても求人票にブラック企業が多い転職サイトばかり使っていても効率が悪いです。

せっかく逆質問の対応方法も身に付けたので、ブラック企業の少ない転職サイトを使って転職活動をしてみませんか?

こちらの「ブラック企業の少ない転職サイトランキング|実際の求人票を読み解いて作成」を是非使ってください。

実際の求人票を僕が1件ずつ確認して作った自信作です。

 

「辞めたくなってから転職活動」は遅いです。

会社を辞めたくなってから転職活動をすると・・・
  • 早く転職したくて会社を選ぶ余裕が無かった
  • 焦って変な会社の内定で妥協する
かと言って「転職しない」という選択も取りたくない。
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ベンゾー
こんな問題を解決するために、「転職活動だけ」でも早めに始めることをオススメします。
「転職活動はいつから?新入社員こそ入社日に始めるべき6つの理由」では、早めの転職活動を行うべき理由を解説しています。
  • ブラック企業に入った新入社員
  • 転職で失敗したくない人
という方は、いざってときの保険として転職活動をしてみませんか?

早めの転職活動が良い理由

 

9ステップで失敗しない転職方法

この記事を書いた人

ベンゾー@元SEの社会保険労務士事務所職員

友人・知人がブラック企業でうつ病になったことを後悔 / 労働問題の専門家としてブラック企業からの脱出方法を発信中 /1番オススメの退職代行を調べるために、実際に職場を退職して確認 /月に10回以上、LINE@やTwitterで仕事の無料相談を受けています/ ブログのコンセプトは「ブラック企業で悩む人を法的に守る」「プロフィールはこちら

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