新卒でITホワイト企業へ入社した話
お疲れ様です。SEから労働問題の専門家へ転職したベンゾー(@zangyoujigoku)です。
この記事はTwitterで募集をした、「ホワイト企業自慢をしよう!」という企画に関する内容です!
【緩募】
ブラック企業自慢ってあるあるだけど、ホワイト企業自慢ってあんまりしてる人見ないな。もし「自分、ホワイト企業で仕事してます」って方がいたらお話聞かせ欲しいです。
何人かいたらブログに寄稿してもらうのも検討中。— ベンゾー@ブラック企業をぶっ壊す (@zangyoujigoku) August 29, 2019
よろしくお願いします!
この記事は「新卒でIT系のホワイト企業へ入社したたkるさん」へのインタビューとなっています。
現在ブラック企業に勤めている方に、たkるさんが伝えたいことは「安易な転職は良くない」です!
ちなみに他のインタビューとも合わせて、ホワイト企業自慢をまとめた記事は「【ホワイト企業の特徴まとめ】実際に勤務してる人に聞いたリアルな情報」からどうぞ。
会社を辞めたくなってから転職活動をすると・・・
- 早く転職したくて会社を選ぶ余裕が無かった
- 焦って変な会社の内定で妥協する
- ブラック企業に入った新入社員
- 転職で失敗したくない人
たkるさんのプロフィール
ベ:まずは簡単な自己紹介をお願いします
た:たkると申します。IT系の会社員をしつつブログを書いてます。ブログを月50~70記事くらい書ける時間を取れる程度のホワイトな職場です。
ベ:ブログ50~70記事ってヤバいですね!1記事にどれくらい時間かかってますか?
た:モノにもよりますが平均1~2時間程度です。(100記事はちょっと盛ったかも・・・笑)
ちょっと盛ったと言っていますが、ブログを月に50~70記事書くってすごいことですよ。
なお、たkるさんが運営しているブログは以下の6つです。
個人的に好きなのは「「スーパーマリオサンシャイン」夏休みが来るたびにプレイしたくなるゲーム」です。
このゲームの夏休み感は異常。「夏になるとやりたくなる」というたkるさんの言葉には完全同意でした。
どんなホワイト企業に勤めている?
べ:どんなホワイト企業で働いていますか?
た:細かいことは言えませんが、特定の取引先と強い関係性を築き、他の会社にノウハウのない仕事を中心にしているIT企業です
大きなくくりで言うとIT企業。
「特定の取引先と強い関係性がある」という特徴は、他の方のホワイト企業自慢でも出てきた特徴です。
会社でのポジションと業務内容は?|エンジニア半分、事務職半分
べ:会社ではどんなポジションで、どんな業務をしていますか?
た:社内向けシステムの構築と運用を行っております。特に役職等はついておらず、エンジニア半分、事務職半分みたいな仕事内容です。
べ:個人的に理想の働き方です!職場内で同じ働き方の人はいますか?
た:基本は全員エンジニアなので、同じ働き方の方はわりと多いと思います。
社内向けシステムのエンジニアをやりつつ、事務職も行うという仕事って、個人的には理想的な働き方だったりします。
この働き方をしている人の愚痴でよくあるのが「他の社員がIT部門を軽視する」ということ。
でも周りもエンジニアという環境なら、あまり心配いらなそうですね。
入社する人数|年間100~200人
べ:入社する人は年間何人くらいですか?
た:100~200人くらいです。
べ:新卒100人、中途100人って感じでしょうか?
た:中途は随時入ってくるので全体数はわからないのですが、50人~100人くらいではないかと思ってます。
べ:年々人数が結構増えていってるんですね。年齢層って60代くらいから20代くらいまでまんべんなくいる感じですか?
た:定年退職者が多いのでそんな増えてないです。年齢層は20代だけ少ない気がします。
定年まで在職する社員が多いというのは、他のホワイト企業自慢でも出てきた特徴です。
年齢層で言うと20代が少ないようですが、毎年新卒をしっかり取っているようなので一部の層だけ空っぽということは無さそうですね。
退職する人数|年間数人
べ:退職する人は年間何人くらいですか?
た:社員数が多いので全体は把握できていませんが、同期で言うと100人くらい入って、3年目までに辞めたのは2~3人くらいでした。
べ:離職率低いですね。単純に居心地が良い感じでしょうか?
た:居心地は良いです。辞めて行く人はあんまりない激務な部署か、さらなる成長を求める意識高い人が多いです。
べ:激務な部署もあるんですね。たkるさんの感覚で良いのですが、労働時間に対して給料って貰ってる方だと思いますか?
た:会社員として色々お膳立てが整っていることを加味すると、貰いすぎているように思ってます。
あくまで「同期100人の中」でですが、3年間で2~3人しか辞めていないって良い数字です。
ここだけで見れば、3年までの離職率は2~3%です。
厚労省によると、平均的な企業の3年以内の離職率は30%を超えます。(参考:(厚生労働省)新規学卒就職者の離職状況(平成28年3月卒業者の状況)を公表します)
単純に考えて平均の1割って凄く良い数字ですね。
比較的激務な部署もあるようですが、居心地は良いとのこと。
給料面でも、労働量から見て十分貰えているようです。
ホワイト企業へ入社の経緯
べ:学卒後に今の会社に就職しましたか?それとも転職経験ありですか?
た:新卒入社しました。転職経験はありません。
会社の評判チェックはしていない
べ:今の会社に入るとき、企業研究や市場調査、勤務先の評判などをチェックしましたか?
た:ざっくり業界で絞って、個々の企業についてはあまり調査・研究しませんでした。評判より実際に面接で会った人を見て入社を決めました。
べ:面接で見た人にどんな良い人がいましたか?
た:人の良い人が多くて、具体的には人の話をちゃんと聞く、否定しない、といった感じでした。
会社の評判を見れるサイトもありますが、あまり過信すると良くないですからね。実際に会った人から判断するというのは良いと思います。
たkるさんは新卒採用ですが、中途採用ならなおさら面接を重視するべきです。
中途採用では実際に一緒に働く人が面接をすることもありますからね。
すぐに口コミを見られるサイトを「【5社を登録退会して確認】会社の評判だけサクッと見られる口コミサイト」でまとめておいたので活用してください。
入社の決め手|離職率の低さ
べ:今の会社にした決め手みたいなものはありましたか?
た:決め手はないですが、内定出た数社で比較して、3年以内の離職確率が低いと考えました。
「離職率の低さ」は会社選びの判断基準としてよく使いますね。
僕は本業で100以上の会社の入退社を見ていますが、いつまでも成長しない会社は離職率が高いですね。
逆に会社規模に関わらず離職率の低い会社は、新しい取り組みをしつつ給料やボーナスも十分に出しています。
入社の敷居|高くない。学歴フィルターも無い
べ:入社の敷居は高いと思いますか?
た:面接の難易度はそこまで高くはないと感じます。ただ適正テストが結構厳しいそうです。
べ:学歴フィルター的なものはありましたか?
た:ほとんどないと思います。高専、専門学校などの方もいるので大卒に限っていないと思われ。
「学歴フィルター」って言葉はありますが、実際に使われている会社を見ることってほとんど無いように思えます。
たしかに応募総数の多い会社だと、「なんらかの判断基準」をフィルターのようにして使うことはあります。
でも「なんらかの判断基準」に学歴を採用している会社って、今じゃほとんど無いんじゃないかな。
自慢したいホワイトっぷり
べ:ズバリ自分の会社の中でここが1番ホワイト!っていうのはどこですか?
た:年度末などのボスのあいさつで、皆必ず「健康に気を付けて・・」という言葉が話の中に入ってくること。
べ:もうちょっと福利厚生的な部分でホワイトっぽいところはありますか?www
た:毎年、残りの休み日程を必ず規定以下にせねばならず、9月はだいたいエース級不在になります。
べ:休みというのは有給休暇のことで、ある程度使うという決まりがあるということでしょうか?
た:有給休暇の残数を、明確に●●日以下にせねばならない、という規定があります。
「ボスのお言葉がホワイト」ってのは初めて聞きました笑
でも健康は確かに大事ですからね。従業員の健康面を配慮するのは法律的にも企業の義務ですし。
福利厚生的なところでは、「有給休暇を●●日以下にする」という話が出ました。
有給休暇の利用を促すホワイト企業は多いですね。
2019年4月の法改正で、有給休暇を5日使わせることが義務化されました。(企業側の義務)
この義務化って面白いことに、特に対策をしなくても問題無いって会社と、対策をしても難しいという会社で二極化されたんです。
ホワイト企業である理由|業界が良いから
べ:自分の会社がこんなにもホワイトな理由は。。。
- 経営者が優秀だから
- 業界全体が良いから
- 従業員が優秀だから
で選ぶとしたらどれでしょうか?
た:2かなと思います。ただ従業員もホワイトさを求めてきた無駄に頭いい人とかたまにいます
べ:ホワイトさが外から見てもわかる状態なんですか?
た:一般的な評判としてそう言われているので、多分評判的にもそうなんだと思います。ホワイト企業100みたいなのに入ったこともあるらしいです。
べ:新卒で入社したってことでしたが、結構社歴が長いと見えます。たkるさんが入社した頃から今まで、ずっとホワイトな感じでしたか?
た:透き通るようなホワイトです。
「業界が良い」あるいは「従業員が優秀」といった理由でホワイト企業とのこと。
強力な取引先との関係性を参入しやすい時期の内に固め、他社の参入が困難な状態にまで仕上げた過去があったようです。
そういった意味では当時の「経営者が優秀」だったとも言えますね。
上司によってブラックかホワイトかは変わる?|変わらない
べ:上司によってブラックかホワイトか変わるという話がありがちですが、今の会社の場合は上司によって変わりそうですか?
た:8割の上司はホワイトだと感じます。
べ:何か上司のホワイトっぽいエピソードはありますか?
た:麻雀好きって言ったら麻雀のメンツ集めてくれました!(上司も好きだった模様)
べ:メンツ集めはありがたいですね。僕も麻雀するのでわかります。仕事の中では、「上司すげぇ!」みたいなエピソードはありますか?
た:新型コロナ対応中だけど、誰かでないといけないときは上司のみが出社することになってます
8割の上司がホワイトって良いですね。上司の良い話エピソードが麻雀というのもたkるさんらしいです笑
普通に仕事面からしても、新型コロナの対応中は上司のみが出社というのはありがたいです。
本当に感染が怖いですからね。。。
今回のインタビューは2020年4月に行っています
帰宅後や休日の楽しみ|ブログか麻雀
べ:帰宅後や休日の楽しみは何ですか?
た:とりあえずブログを書いています。
べ:ブログを始める前はどんなことしてましたか?
た:麻雀ですね
べ:自宅を雀荘化したんでしたっけ?笑
た:自宅に2卓置いているんですが雀荘化には失敗しました(笑)
ブロガーらしい回答を頂けました。趣味の時間を大切にできているって感じですね。
自宅雀荘化の話は「【麻雀部屋の作り方】オススメ小物備品まとめ!自宅を雀荘化して無料で打つための方法」の記事で読めますよ。
ブラック企業に勤めている人へ|安易な転職は良くない
べ:最後に現在ブラック企業にいて、転職を検討している人へメッセージをお願いします
た:企業全体がブラックなのか、それとも自分の今いる部署の仕事や人間関係が合わないのか、を見極める必要があると考えます。
部署異動で済むところを勢い余って転職をしてしまうと、余計な労力とコストがかかってしまうからです。
どうせ辞めるつもりなら、部署異動も併せて検討してみてはいかがでしょうか?
ブラック企業にいると思っていたら、実は自分の身の回りだけがブラックだったということはよくあります。
ある程度の規模の会社なら、部署異動や上司の異動も可能です。まずはその辺から検討するのがベストですね!
この話とは直接関係ありませんが、「転職失敗した。会社辞めたい・・・」という方には「転職失敗して辞めたい人へ。絶対辞めない方が良い理由」をオススメします。
まとめ|新卒でITホワイト企業へ入社した話
この記事で伝えたい結論
- 新卒でITのホワイト企業へ入社
- 入社前の評判チェックよりも面接を重視
- 入社の敷居は高くない
- ホワイトである理由は経営者、業界、従業員全部優れてるから
- 休日はブログか麻雀
ブログ仲間のたkるさんへのインタビューでした。インタビューに答えていただきありがとうございました!
僕のブログでは「ブラック企業で散々な目に合って、もう限界・・・」という人を主な読者としているので、基本的には転職を推奨しています。
でも、そもそも転職をするのは現在の職場で叶えられない希望を叶えるためです。もし、身の回りがブラックと言うだけであれば、転職以外の手段でも希望を叶えることはできますよね。
もちろん「部署異動や上司の異動も検討してもらったけど、どうしても今の職場じゃ無理!」という場合は転職を推奨します。
そんな方には「劣悪な職場環境での退職の伝え方|1番大事なことは何?」をオススメします。
「私も転職しちゃおうかな☆テヘペロ!」みたいな人ではなく・・・
- 「もうマジで限界」
- 「これ以上働いたら死んでしまう」
- 「辛い辛い辛い辛い辛い辛い」
という方向けの内容になっています。
手遅れになって、体や心を壊さないようにだけ気を付けてください。
会社を辞めたくなってから転職活動をすると・・・
- 早く転職したくて会社を選ぶ余裕が無かった
- 焦って変な会社の内定で妥協する
- ブラック企業に入った新入社員
- 転職で失敗したくない人