業績の悪い業界でも、上司の人望が厚ければホワイト企業
お疲れ様です。SEから労務のプロ(社会保険労務事務所職員)へ転職したベンゾー(@zangyoujigoku)です。
この記事はTwitterで募集をした、「ホワイト企業自慢をしよう!」という企画に関する内容です!
【緩募】
ブラック企業自慢ってあるあるだけど、ホワイト企業自慢ってあんまりしてる人見ないな。もし「自分、ホワイト企業で仕事してます」って方がいたらお話聞かせ欲しいです。
何人かいたらブログに寄稿してもらうのも検討中。— ベンゾー@ブラック企業をぶっ壊す (@zangyoujigoku) August 29, 2019
応募してくださったのは、うつ病から立ち直ったブロガー「すみれ」さん(@sumirememo)
ありがとうございました!
このインタビュー記事は以下のような方に「ズバッ!」とくる内容になっています
- やりたい仕事で突き進みたい
- 上司ガチャでハズレを引いた
- 休みにくい雰囲気
- 身体も心も辛い
現在ブラック企業に務めている方へ、すみれさん的な結論は「家族のために働いていても、身体と心が死んだら本末転倒」です。
ちなみに他のインタビューとも合わせて、ホワイト企業自慢をまとめた記事は「【ホワイト企業の特徴まとめ】実際に勤務してる人に聞いたリアルな情報」からどうぞ。
会社を辞めたくなってから転職活動をすると・・・
- 早く転職したくて会社を選ぶ余裕が無かった
- 焦って変な会社の内定で妥協する
- ブラック企業に入った新入社員
- 転職で失敗したくない人
すみれさんのプロフィール
美容中心に雑記ブログを書いている「すみれ」です。
ブログをキッカケにweb職業訓練に通いweb業界への転職を目指して勉強しています。
現在は退職しましたが、アパレル業界で靴の商品開発をしていました。
すみれさんは「うつ病」から立ち直った方で、現在は美容や化粧品・ファッションに関するブログ(SumireMemo)の運営をしている方です。
僕は男なので化粧品のことはサッパリです。
と思っていましたが、「【メンズ向け】冠婚葬祭の靴は何を選べばいい?デザインなど詳しく解説!」なる記事を発見!
ちょうど靴がボロボロになってきていたので、購入を検討していたところでした。
すみれさんは「靴の商品開発」をしていた方なので、メンズ用でも靴は専門分野でした。
美容が気になる女性はもちろん、靴が気になる男性も一度覗いてみてください。
ホワイトな会社|業種はアパレル
すみれさんの業務内容|靴の商品開発
入社時は国内工場中心の商品設計、サンプル進捗管理。
チーム異動後は、海外工場中心の商品設計・サンプル進捗管理になりました。
仕事は多岐に渡りあるのですが、おおまかにこんな感じです。
入社時も異動後も分野は違えど商品設計を担当していた方。
もしかすると今履いている靴もすみれさんが設計したものかもしれませんね!
入社の理由|スキルと求人がマッチングした結果
転職経験ありです!
以前は25歳で靴の専門学校に入り、靴のデザイナーをやっていました。
私の経験・スキルと会社側の求人内容がマッチングしたからだと思います。
百貨店ブランドで価格の高い商品を開発することになるので、専門知識がある経験者しか基本、採用しません。
また、人柄もしっかり面接で審査されます。
私は靴の専門学校も行き、販売、デザインを経験したスキルが商品開発の求人にマッチングしていたので採用されたと思っています
勤務先の評判は調べましたね。
扱っているブランド自体は有名で知ってたので得にしませんでした。
市場調査はアパレル業界自体あまり良くないと分かっていましたが、やりたいブランドだったので突き進みました!
本業でもアパレル関係はあんまり見る機会が無いので詳しくないですが、業界的に上向きでないことはわかります。
その上で、やりたいことに突き進んだのは「すみれさんこだわり」ですね。
敷居の高い会社に入るには、会社と転職希望者の需要と供給がマッチしていることが大切ですね。
すみれさんのように、扱っている商品(ブランド)自体を知っていても、企業自体の社風や雰囲気(いわゆる口コミ)を調べるのは大事ですね。
ちなみに僕が口コミサイトを使う上で重要しするのは、「早く口コミが見られること」です。
- 「この口コミサイトは信頼性が・・・」
- 「口コミの件数が国内最多で・・・」
- 「便利な転職サービスが付いてて・・・」
といった情報は一切不要と考えています。
そんな考えのもとで、早く口コミを見れるサイトをまとめた結果を「【5社を登録退会して確認】会社の評判だけサクッと見られる口コミサイト」で紹介しています。
入退社の人数|退職は結構多く、入社は4人
3ヶ月に1人という感じです。
意外にも退職者は多い方でした。社員数が多いので、知らない間に辞めてたということも・・・。
「アパレル」だから辞めたと思います。
ホワイトでしたが業界の売り上げが下がってるので給与もボーナスも平均より少ないんです。
アパレルだと将来が不安と辞める人が多かった印象です。
私が働いていたときは年間4人くらいでしたね。
グループ会社だったので、人が足りなくなったら社内公募することが多かったです。
人材不足をグループ内で補えるのは強いですね。
しかも公募ってことは従業員側の希望が優先されるってことですか?
グループ全体メールで社内公募がお知らせされます。
希望すれば面接してスキルが合えば異動となると思います。他の部署の話ですが、別の子会社から異動してきた方もいます。
最近はアパレル業界は落ち込み気味ですからね。いくらホワイト企業とは言え、給料は安かったそうです。
そんな不安感もあって、退職者数は割と多め。
ただ、人手不足をグループ全体で補えて、しかも一方的な人事ではなく社内公募というのは良いですね。
インタビュー後にすみれさんがおっしゃっていたんですが、そもそも人が多すぎたみたいです。
自慢したいホワイトっぷり
ここがホワイト!お休みを取りやすい雰囲気
当日でも有休、半休が取れるところです。
たとえば、当日体調を崩しても上司にチャットで「体調悪いので午前半休取ります。」と言えばOKでした。
あとほとんど定時で帰れて、1時間を超える残業が少ないです。
有給休暇は使える使えないが分かれますね。まったく使わせてくれないところもありますからね!
残業が少ないというのも魅力的ですね。
他の人の仕事に支障が無ければ気軽に取れる環境でした。
辞める際もしっかり有休を消化しましたし。
家族を大事にしてる方が多く、上司も部下も関係なく自分の仕事が終われば定時で帰ります。
最近は有給休暇を5日消化することが義務付けられた関係で、使いやすくなった企業も増えています。が、まだまだ使いにくい雰囲気という企業は多いですね。
ましてや退職時に全部使い切るというのも、なかなかさせてくれない企業が多いです。
有給休暇の制度については「有給休暇をわかりやすさ重視で解説|使わないなんてもったいない」で解説をしています。
自分の有給休暇が何日あるのか計算する方法を紹介しています。よくわかっていない方は是非ご覧ください。
上司によって変わらないホワイトっぷり|人柄重視の採用のおかげ
変わらないと思います。
というのも、人間関係が良いので上司が変わっても問題ない環境でした。
珍しいですね!
会社全体で何か対策みたいなものがあったんでしょうか?単に嫌な性格の人が採用されにくいという感じでしょうか?
会社全体は穏やかで優しい人が多い印象です。
会社としては採用時に人柄をしっかり見ているからだと思います。
協調性の無さそうな方はあまり居なかった印象です。
ブラックかどうかは上司で決まると言っても過言ではない中、すみれさんのいた職場は上司が変わっても同じとのこと。
これはブラックになり得るような上司を、最初から会社が弾いているからなんですね。
人柄を重視する面接が成功しているようです!
すみれさんは「上司によって変わらない」と言っていますが、これは全上司が人望の厚い人だからです。
逆に言えば、人望の厚くない人が上司になった場合は、ブラック企業にもなり得るということ。
ある意味で、「ブラックかホワイトかは上司で変わる」の最たる例かもしれませんね。
なんでこんなにホワイトなのか|他部署も含めて上司の人望が厚い
自分の会社がこんなにもホワイトな理由は・・・
- 経営者が優秀だから
- 業界全体が良いから
- 従業員が優秀だから
で選ぶとしたらどれでしょうか?
従業員が優秀だからだと思います。
社員同士が仲が良く働きやすい雰囲気を作っていました。福利厚生だけホワイトでも人間関係悪いとしんどいですからね。
「従業員同士が良い雰囲気を作れる」っていうのは、会社側も何か対策とかがあったんでしょうか?
それともムードメーカー的な人が何人かいらっしゃった感じですか?
業界自体の売り上げが悪く、会社の業績も落ちていたので「何とかしなきゃ!」という団結心がありました。
私の上司が部下をしっかり引っ張ってくれ、困った時も相談に乗ってくれました。
トラブルもフォローもしてくれ、部下の信頼が厚い上司の人柄が良い雰囲気を作っていたと感じます。
他の部署の上司も良い雰囲気でしたね。
部下をしっかり引っ張る感じの方でしたし、他部署にも理解のある方でしたよ。
業界自体の売り上げが悪いときって、ギスギスしがちですが、それで雰囲気が良くなるって凄いですね!
「ノルマ」とか出てこなかったんですか?
私は商品開発部だったので商品の品質、納期管理などが主な仕事でした。
営業、MDが決めた納期に間に合わせることが「ノルマ」であり、評価に繋がる感じでした。
営業、MDは若干ギスギスしてましたが仕事がしにくい嫌な感じはありませんでした
MDとは・・・
マーチャンダイザーの略で、イメージ的には「人の管理以外をするマネージャー」って感じ。モノ・金・販売ルートなどなどを管理する人。
ちょっと長くなったのでまとめると・・・
- ホワイトな理由は従業員が優秀だから
- 業界自体の売り上げが悪い中、「何とかしなきゃ!」という団結心でまとまる
- ノルマのある職種は少しギスギスしていた
- すみれさんの職種は納期に間に合わせることだったので、あまり気にすることは無かった
- 上司が部下を引っ張り、フォローもしてくれる
色々聞いていると、「人柄を重視した採用」がホワイトの原点に思えますね!
帰宅後・休日の楽しみは?|旦那さんと過ごす時間
帰宅後の楽しみはYouTube見たり、ブログ書いたりです。
休日は旦那と過ごす時間が楽しみですね。一緒に買い物行ったり、ご飯食べたり、そんな当たり前の時間が癒やしです。
なかなか充実した様子ですね。旦那さんとの惚気具合をシレっと入れていたことをツッコむと照れていました笑
ブラック企業に勤めている人へ|身体と心が死んだら本末転倒
ブラック企業と分かったら即辞めた方がいいと思います!
「家族がいてそんなこと出来ないよ!」となる方もいるかもしれません。
しかし、身体と心が死んだら本末転倒です。転職という希望の道すら絶たれてしまいます。
私もブラック企業が嫌で何度も転職しましたが、今思えば正解だと感じます。
辞めても雇用保険がありますし、すぐには死にません。
一度、冷静になって転職活動して欲しいと思います。
まとめ|家族のために働いていても、身体と心が死んだら本末転倒
すみれさんの会社は・・・
- アパレル業界で有名ブランド
- すみれさんの仕事は靴の設計や進捗の管理
- 退職者は意外に多い
ホワイトっぷりは・・・
- 有給休暇を取りやすい雰囲気
- 上司によって変わらないくらい人望の厚い人の集まり
- 家族を大切にする人が多い
業績の良くない業界だと知った上で、やりたいことに突撃した「すみれさん」へのインタビューでした!
すみれさんのいた会社は退職者が多いわりに、入社は年間4人とあまり多くないです。
このようにホワイト企業は入社のタイミングが合わないと、求人の募集自体をしていないことが多いです。
ホワイト企業に入りたい方は、まずは転職先を探すことを開始しましょう。早めに開始すればチャンスが多くなります。
「次はホワイト企業で働きたい!」そんな方のために「ブラック企業の少ない転職サイトランキング」を作りました!
本業で100社以上の企業の労働実態を見てきた僕が、実際に掲載されている求人票を1社ずつ見ていき、ブラック企業の少なかった転職サイトをランキング形式で紹介しています。
転職を検討している方は是非ご利用ください。
一方、現在ブラック企業で働いている人は「すみれさん」の言うように、すぐに退職するべきです。
「家族がいるのに退職なんて・・・」という方もいますが、僕は逆に「家族がいるからこそ退職するべき」と考えています。
ブラック企業は従業員の家族なんて何とも思っていないです。
すみれさんのいた会社の方は「家族を大切にしている方が多い」とのことです。ブラックかホワイトかは「家族のいる方にこそ」重要な部分になってきます。
ちなみに僕は家族ができたことで、ブラック企業を退職する決意を固めました。
「現在ブラック企業に勤めている」という方に向けた「【ブラック企業を辞めたい方へ】仕事を辞めても良い理由と退職方法」という記事を書いています。
「辛い仕事は辞めても良い」ということから「実際に辞めるまでの具体的な方法」を、一般的な目線に加えて・・・
- 労働問題の専門家目線
- 友人・知人の体験談
- 僕自身の体験談
の3点を交えて解説しています。
現在、ブラック企業でガマンして働いている方は是非ご覧ください。
会社を辞めたくなってから転職活動をすると・・・
- 早く転職したくて会社を選ぶ余裕が無かった
- 焦って変な会社の内定で妥協する
- ブラック企業に入った新入社員
- 転職で失敗したくない人