退職は何ヶ月前に切り出すべき?今すぐ辞めたい人向け

2019年10月10日

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この記事を書いた人

ベンゾー@元SEの社会保険労務士事務所職員

SEとして残業100時間超の中働き、20代後半で退職。その後、社会保険労務士事務所へ転職し「労務のプロ」と名乗る / 友人知人をうつ病へ追いやったブラック企業が嫌い / 労務のプロ目線でブラック企業からの脱出方法を発信中 / 退職代行利用経験1回 / 会社を労基に訴え経験2回/ 転職経験2回 / 息子のおしりを触るのが好き「プロフィールはこちら

退職は何ヶ月前に切り出すべき?今すぐ辞めたい人向け

お疲れ様です。SEから労務のプロ(社会保険労務事務所職員)へ転職したベンゾー(@zangyoujigoku)です。

今回は「今すぐ会社を辞めたい!」という方に向けて、「何ヶ月前に退職を切り出すのが良いのか」について解説をします。

会社を辞めたいときというのは色んな事情がありますよね。

僕が辞めたいと思ったときは・・・

  • 上司のパワハラがひどい
  • 業務指示に従えない
  • 給料が安い
  • 残業時間が長い
  • 残業代が出ない
  • 社員間のトラブルが絶えない

などなど細かいことを言うともっとありました。

 

事情によっては「今すぐにでも辞めたい!」って思う場合もありますよね。

実際、残業代が出ないときや、長時間労働で体調を壊す恐れがあるときなんかはすぐに辞めるべきです。

 

でも、退職の意思を伝えたからって、すぐに退職できるのでしょうか?

就業規則には3ヶ月前に伝えることって書いてあったから、退職を伝えた後も3ヶ月働かなくちゃいけない?

そんな疑問を解決するために、労働基準監督署(以下、労基署)に相談をしてみました。

 

その結果、退職を伝える時期は・・・

  • どうしても今すぐ辞めたいなら「2週間前」
  • 法的に妥当なところなら「1ヶ月前」
  • 揉めたくないなら「就業規則の通り」

という結論になりました。

この結論を参考に、退職の意思を会社に伝えてみましょう。

 

記事の中では、労基署に相談した内容も載せています。参考にしていただければ、結論に至った理由もわかります。

 

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労基署との相談結果

退職のことについて労基署に相談をしてみました。そのときの会話がコチラです。

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ベンゾー

こんにちは。今回は退職日のことで相談させていただきます
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行政の人

わかりました。どういったことでしょうか?
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ベンゾー

多くの就業規則には3ヶ月前に退職を伝えることという旨が記載されていますよね。
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行政の人

そうですね。会社によってバラバラですが、そのような記載も見られます
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ベンゾー

でも民法的には契約の破棄は2週間以上空けていれば問題ないことになっています。
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行政の人

そうですね。民法第627条に記載がありますね
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ベンゾー

ということは就業規則よりも民法が優先されると考えて、2週間前に伝えれば問題ないですか?
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行政の人

たしかに民法では2週間前となっています。ただ我々労働基準監督署では労基法を扱っています
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行政の人

したがって我々としては民法よりも就業規則を守って欲しいところです
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ベンゾー

なるほど。では就業規則通り3ヶ月前に伝えるべきでしょうか?
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行政の人

いえ、あんまりにも長い期間を定めている就業規則は無効と判断できます。
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ベンゾー

つまりどうなるんでしょうか?
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行政の人

間を取るという言い方になります。逆に会社側が従業員を解雇する場合、1ヶ月以上前に伝えることが労基法に定められています
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行政の人

会社側からの解雇が1ヶ月以上前なのに、従業員側からは3ヶ月前というのは妥当ではないですね
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ベンゾー

たしかにそうですね
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行政の人

したがって、間をとって1ヶ月以上前というのが妥当と思えます
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ベンゾー

よくわかりました。ありがとうございます

長くなりましたが、結論は「1ヶ月以上前が妥当」ということです。

以下では、労基署との相談結果をもとにして疑問の解消をしていきます。

 

参考条文

当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。

引用 Wikibooks-民法第627条第1項

 

使用者は、労働者を解雇しようとする場合においては、少くとも三十日前にその予告をしなければならない。三十日前に予告をしない使用者は、三十日分以上の平均賃金を支払わなければならない。但し、天災事変その他やむを得ない事由のために事業の継続が不可能となつた場合又は労働者の責に帰すべき事由に基いて解雇する場合においては、この限りでない。

引用 Wikibooks-労働基準法第20条第1項

 

結論|1ヶ月以上前が妥当

結論を申し上げると「1ヶ月以上前」に伝えるのが、揉めないためにも妥当なラインです。

労基署いわく、会社側からの解雇が1ヶ月以上前に伝えることとなっているなら、従業員からの退職も同じくらいにするのが妥当とのことです。

つまり年末に退職をしたいなら11月中に伝えるのが妥当ということですね。

 

もちろん会社側と揉めないためにという意味では、もっと前に伝えればなお良いです。

会社側の事情としては、あなたが今やっている仕事の引き継ぎであったり、人員配置の検討に時間が必要になります。

その辺りを考慮して退職時期を伝えてあげれば、会社との揉め事も少なくなります。

会社側に合わせられるなら、合わせてあげても良いですね。

 

ただ、退職にはいろんな事情が付きものです。どうしても退職時期をずらせないこともありますよね。

そんなときには、その事情を伝えた上で相談をしてみてください。

会社側としても揉め事は減らしたいはずなので、ある程度の妥協はしてくれるはずです。

 

就業規則には3ヶ月前までに言うことって書いてある

就業規則には3ヶ月前と書いてあっても、労基署の判断では1ヶ月前が妥当とのことでした。

民法や会社側からの解雇の規定から考えると、長すぎる期間は就業規則として無効と判断するようです。

 

どうしても今すぐ辞めたい|民法的には2週間前でOK

民法第627条では契約の解約について、解約の申し入れから2週間で契約終了となるという旨の記載があります。

これをそのまま考えると、会社と従業員との契約も申し入れ(退職の意思を伝える)から2週間で契約終了と解釈できます。

つまり民法的には2週間前に伝えればOKということです。

 

ただ、労基署としては労働基準法を扱う行政だけに、民法の通りで大丈夫とは言いにくいようです。

どうしても今すぐ辞めたいのなら、最低でも2週間前に伝えるようにしましょう。

 

まとめ|退職は何ヶ月前に切り出すべき?

  • どうしても今すぐ辞めたいなら「2週間前」
  • 法的に妥当なところなら「1ヶ月前」
  • 揉めたくないなら「就業規則の通り」

ちなみにこの話をもとにしたツイートがコチラです

 

仕事柄、色んな人の退職の理由を聞いていますが、退職の理由って本当に様々です。

  • 独立したいから
  • やりたいことが見つかったから
  • 色んな問題を起こして会社にいづらくなったから
  • より待遇の良い会社が見つかったから

本音を伝えていない部分もあると思いますが、辞める理由なんてなんでも良いんです。

大事なのは「本人の価値観に合う生き方」をすることなんじゃないかなと。

 

仕事を通して人を喜ばせることに価値を見出してる人。会社の成長に価値を見出してる人。

お金を稼いで自分や身内の生活を豊かにしたい人。

仕事よりも大事なことを見つけて、それに時間を割きたい人。

そんなのは人によりけりです。だから辞める理由なんてなんでも良いんです。

 

「今の会社にいたんじゃ、自分の価値観に合った生活を送れない」

そう判断したときは、退職と転職をじっくり検討してみてください。

ただし、ブラック企業によって身体や家庭が壊されてしまいそうな場合は別です。じっくり考えずに今すぐ辞めてください。ブラック企業を辞めるためのポイントを「会社を辞めるという選択肢|身体や家庭を壊される前に必ず読んで」でまとめておきました。

有給消化や退職届の出し方をまとめてありますので、是非ご覧ください。

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ベンゾー@元SEの社会保険労務士事務所職員

SEとして残業100時間超の中働き、20代後半で退職。その後、社会保険労務士事務所へ転職し「労務のプロ」と名乗る / 友人知人をうつ病へ追いやったブラック企業が嫌い / 労務のプロ目線でブラック企業からの脱出方法を発信中 / 退職代行利用経験1回 / 会社を労基に訴え経験2回/ 転職経験2回 / 息子のおしりを触るのが好き「プロフィールはこちら

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