会社を訴えた体験談|得した気持ちになれない3つの理由

2019年11月17日

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この記事を書いた人

ベンゾー@元SEの社会保険労務士事務所職員

元SEで残業地獄を経験し退職 / 社会保険労務士事務所に転職 / 友人・知人がブラック企業でうつ病になったことを後悔 / 労働問題の専門家としてブラック企業からの脱出方法を発信中 / 退職代行利用経験1回 / 会社を労基に訴え経験2回/ 転職経験2回 / ブログのコンセプトは「ブラック企業で悩む人を法的に守る」「プロフィールはこちら

会社を訴えた体験談|実際に訴えてわかった3つのこと

お疲れ様です。会社を2回訴えたベンゾー(@zangyoujigoku)です。

今回は「会社を訴える」ということについて紹介します。

僕自身が会社を訴えてみたわけですが、ひと言でいうと「得した気持ちになれない」ということがわかりました。

この記事で伝えたい結論

  1. 労基署を使えば自分で訴えられるけど、対応が面倒
  2. 弁護士にお願いしても「全部お任せ」にはできない
  3. 弁護士費用の方が高くなることもある

 

辞める会社に対して、言いたいことって山ほどありませんか?

僕も退職時には色んな不満がありました。

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ベンゾー

そのまま胸にしまうべきか、訴えてやるべきか。非常に悩みました。

僕自身は訴えたんですが、終わってみるとあんまり得をした気になれませんでした。

もし同じように「会社を訴えてやろう!」と考えている方は、是非ご覧ください。

労働問題の専門家としての知識と、実際に会社を訴えた経験から、「会社を訴えても得した気持ちになれなかった理由」と「オススメの対処方法」を紹介していきます。

この記事で伝えたいこと

  • 会社を訴えても得した気持ちになれない理由
  • オススメの対処方法

 

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【理由①】残業代はもらえたけど対応が面倒だから|労基署の特徴

僕は別々の会社に対して、未払い給料のことで2回労基署のお世話になったことがあります。2回とも面倒でした。

 

残業代や給料を払ってもらえなかったり、足りてなかったりした場合に相談するべき行政機関は「労働基準監督署」と言います。略称では労基署と言われたりしています。

 

ここではそんな労基署を使って訴えた場合の特徴を紹介します。

労基署の特徴

  1. 民事訴訟には対応できない
  2. 会社への指導に強制力がない
  3. 対応は完全無料
  4. 平日の日中しか対応できない(しかも基本は対面での対応)

労基署を使って残業代を請求する方法は「未払い残業代の請求方法|労働基準監督署を使って回収するやり方」で詳しい内容を紹介しています。

自分で会社を訴えるという方は一度ご覧ください。

 

労基署は民事訴訟には対応できない

労基署は労働基準法を始めとした、労働関連法令に対応することができます。

だから労働基準法に違反するような行い(残業代を払わないとか)には対応してくれます。

逆に言うと労働関連法令以外(民事訴訟となる案件)には対応できないんです。

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現役SEの北田さん

つまりどういうことなの?
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ベンゾー

未払い残業代には対応できるけど、パワハラ・セクハラには対応できないっていうのが大きな特徴だね

じゃあパワハラなどがあった場合にはどうすれば良いのか?

大きな企業の中にはパワハラなどを相談する窓口があります。ただ、ある程度ホワイトな企業でないと機能していないのが現実です。

もし自社の相談窓口が正常に機能しているなら、是非相談をしてみてください。

改善したという体験談もあります。

 

 

「ウチの会社にはそんな窓口無いよ」という方は、他の方法で解決できないか考えてみてください。

もし、ちょっと考えても良い案が出てこないなら、「退職」してしまうのも1つの手段です。

「そんな簡単に退職なんて・・・」と言う方は「【ブラック企業を辞めたい方へ】仕事を辞めても良い理由と退職方法」をご覧ください。

パワハラが解決されないような職場は、十分に「辞めても良い理由」になります。

 

労基署の指導には強制力が無い

実は労基署から会社への指導には強制力がありません。

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現役SEの北田さん

え?行政機関なのに強制できないの??
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ベンゾー

そうなんです。これを知ったときは僕も驚きました。でもこれは「たいした問題ではない」ので、安心してください。

 

労基署の指導に強制力はありませんが、実情としてはたいていの会社は指導に従ってくれます。これはブラック企業だとしても同じです。

というのも、労基署からの指導を無視し続けると、是正勧告や書類送検といって事を荒立てる結果になります。

 

つまり会社側からすれば、労基署の指導に従わないと「余計に面倒な想い」をすることになるんです。

だから強制力が無いという部分は、そこまで心配する必要はありません。

 

労基署の対応は完全無料

労基署は行政機関であるため、料金がかかったりしません。変な言い回しですが、タダで動いてくれます。

 

一方、弁護士に依頼をした場合だと着手金や成功報酬で相当の出費があります。

最近は着手金無料+成功報酬(回収した金額の20%)というのが多いです。

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ベンゾー

料金をかけずに済ませられるのは、労基署に相談をする場合のメリットになりますね。

 

成功報酬を払いたくないなら、自分で労基署を使って訴える必要があります。

会社を労基署に訴えて、未払い残業代を回収する方法は、「未払い残業代の請求方法|労働基準監督署を使って回収するやり方」に詳しく書いています。

合わせてご覧ください。

 

労基署は平日の日中しか対応できない(しかも基本は対面での対応)

労基署はあくまでも行政機関です。

受付は平日の17時半頃までしかしていません。

 

しかも基本的にはこちらから労基署に行って対面で相談をする必要があります。もちろんメールで対応なんてこともできません。

退職後の無職期間に訴える場合なら平日の日中に時間を取れますが、すでに転職先で働いている場合はなかなか時間を取れませんよね。

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ベンゾー

電話でも相談には乗ってくれますが、一度は平日日中に対面で話す必要があります。

 

労基署で残業代を請求する流れ

最後に、労基署を通して未払いの給料を請求する場合の流れを紹介します。

残業代請求までの流れ

  1. まずは労基署へ相談へ行く
  2. 請求する意思表示をする
  3. 自分で会社へ請求をする(書面で)
  4. 請求通りに支払われなかった場合は再度労基署に相談
  5. 労基署から会社に指導してもらう
  6. 会社が諦めたら未払い給料を支払ってもらえる

ざっくりと書きましたが、こんな流れで請求することになります。

 

注目したいのは「3.自分で会社へ請求をする(書面で)」です。最初はあくまでも自分で請求しなければならないんです。

いきなり労基署が請求してくれるわけじゃないんですね。

 

実際、僕の場合だと2,3回労基署に行ったり、慣れない書類を作ったりして、ようやくお金が支払われました。

会社を労基署に訴えて、未払い残業代を回収した話については、「未払い残業代の請求方法|労働基準監督署を使って回収するやり方」でより詳細な方法を書いています。合わせてご覧ください。

 

【理由②】弁護士にお願いしても全部お任せできないから

労基署を使わない方法として、裁判所を通して訴訟するという方法があります。

普通の方は訴訟方法なんて把握していないので、弁護士さんにお願いすることなるのが一般的ですね。

ここで間違えないようにしたいのが、弁護士さんにお願いしたから「後はよろしくね~」って訳にはいかないってことです。

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現役SEの北田さん

全部お任せ!ってできないの??
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ベンゾー

実は色々と本人が動かないといけないこともあるんです。

 

僕も勘違いしていたんですが、弁護士さんにお願いした場合でも裁判所に出廷しなければならないケースもあります。

それに最低限、弁護士さんとの打ち合わせも必要になります。

弁護士さんにお願いしたからといって、楽できるわけじゃないんですね。

 

【理由③】弁護士だと成功報酬がかかる

弁護士さんには着手金と成功報酬を支払います。僕の場合は着手金が10万円でした。

 

訴える内容にもよりますが、弁護士費用の方が高い。あるいは弁護士費用とほぼ同額ということもあります。

弁護士さんの費用が上回ってしまう場合は、「相談のみ」ってやり方もあります。

でも「相談のみ」だと色んな手続きを自分でやらなくてはいけなくなります。

※ちなみに「相談のみ」でも費用は掛かります

 

ただ、最近は特に「未払い残業代の請求」という案件に関しては、「着手金無料+成功報酬20%」という料金体系をよく見ます。

これなら弁護士費用の方が高くなるというケースはありませんね。

 

【オススメ】退職代行なら成功報酬無しで交渉してくれる

訴える内容が「未払い残業代の請求や退職金の請求」で、「退職時」に限るんですが、退職代行業者を使うという手段もあります。

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現役SEの北田さん

退職代行って、未払い残業代の対応もできるの?
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ベンゾー

一部の業者はできないけど、できる業者もあるんだよ。

退職代行業者は大きく分けて3種類あります。

退職代行の種類

  1. 弁護士の退職代行
  2. 労働組合の退職代行
  3. 弁護士監修の退職代行

それぞれの違いは以下の表の通りです。

弁護士 労働組合 弁護士監修
退職届の提出 × ×
退職日の交渉 ×
有給休暇の交渉 ×
未払い残業代の交渉 ×
退職金の交渉 ×
交渉決裂時の裁判対応 × ×
損害賠償の対応 × ×

表を見ていただくとわかるように、「1.弁護士の退職代行」と「2.労働組合の退職代行」に限っては、未払い残業代の交渉ができるんですね。

 

特に「1.弁護士の退職代行」は成功報酬として回収した金額の20%を支払う必要があるのに対し、「2.労働組合の退職代行」では成功報酬がありません。

 

  • 未払い残業代の請求か退職金の請求
  • 退職時の利用

という条件に限りますが、「2.労働組合の退職代行」を使うという手段もオススメです。

 

なお、30社ほど退職代行業者を調べた僕が知る限りでは、労働組合の退職代行は「退職代行SARABA」しかありません。

退職代行SARABAがオススメな理由

  1. 労働組合だから未払い残業代や退職金の交渉ができる
  2. 料金が安い(28,000円)
  3. 深夜でもちゃんと返事をくれる(深夜2時でも返事が来た)

「退職代行SARABAをオススメする理由3点と僕の体験談」で僕が実際に退職代行SARABAを使った感想や、実際の退職までの流れを紹介しています。

退職ついでに未払い残業代や退職金を請求したい方は是非ご覧ください。

 

【オススメ】退職後の未払い残業代請求なら着手金無料の弁護士

退職前なら退職代行についでに依頼するという方法がありますが、退職をした後に請求をする場合は、退職代行に依頼するわけにもいきません。

そこで退職後の未払い残業代請求は、未払い残業代に特化した弁護士をオススメします。

 

残業代請求を専門にしている「弁護士法人アズバーズ」は、着手金と細かい実費(電話代や交通費)が無料なのでオススメです。

支払う金額は「成功報酬」と言って、実際に回収できた残業代から支払うことになっています。

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ベンゾー

「弁護士費用の方が高くなった」ということが起きません。

 

残業代請求を専門にしているので、残業の証拠が少ない方でも頼りになります。

※弁護士は会社側に対し、タイムカードなどの証拠書類を「開示請求」することができます。

オススメの理由

  • 着手金は無料
  • 電話や交通費など細かい実費は無料
  • 「成功報酬」なので、「弁護士費用の方が高くなる」ことがない
  • 弁護士なので証拠資料の「開示請求」ができる

活動エリアが関東近辺と限られていますが、近隣の方は是非頼ってみてください。

「弁護士法人アズバーズ」の公式サイト

 

まとめ|得した気持ちになれない3つの理由

この記事で伝えたい結論

  1. 労基署を使えば自分で訴えられるけど、対応が面倒
  2. 弁護士にお願いしても「全部お任せ」にはできない
  3. 弁護士費用の方が高くなることもある

色々揉めて会社を辞めた場合、怒りが湧いてきます。

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ベンゾー

「この怒りは絶対に会社にぶつけてやる!」って思いますよね。僕もそうでした。

 

でも一旦落ち着いてよく考えてみてください。この怒りをぶつけるのに、ものすごい労力がかかるということを。

労働基準監督署に行くにしても、弁護士さんに依頼するにしても絶対に1日では終わりません。

何日もかけて怒りをぶつけることになります。

 

正直、相当な金額の未払い残業代じゃない限り、こんなことに労力使うよりも転職活動を早めに始めて、より良い会社に入った方が有意義です。

僕はたぶんもうやらないし、やりたくも無いですね。

そのために訴える必要のないような会社(ブラックではない会社)へ転職します。

 

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ベンゾー

僕のように早めに転職活動をした方が有意義だ!って方で、「もう二度とブラック企業には勤めたくない」と言う方には「ウズキャリ」をオススメします!

ウズキャリをオススメする理由

  1. ブラックを排除する独自の調査方法がすごい!
  2. 「スカウト」の上位互換的サービスによって企業とのミスマッチ防止を徹底してる!

ウズキャリは「独自の調査方法」で、紹介企業の中からブラック企業を完全に排除した転職サイトです。

 

「独自の調査方法」が気になったので、僕自身が取材をしてみました!

取材の結果、労働問題の専門家をしている僕から見ても、ブラック企業の排除にかなり力を入れていることがわかりました。

取材内容は「ブラック企業の無い転職サイト|ウズキャリをオススメする2つの理由」で紹介しています。

「ウズキャリ」で紹介された企業であれば、未払い残業代について心配する必要はありません!

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ベンゾー

主な対象年齢層は20代なので、30代になりそうな方は急いだほうが良いです。
この記事を書いた人

ベンゾー@元SEの社会保険労務士事務所職員

元SEで残業地獄を経験し退職 / 社会保険労務士事務所に転職 / 友人・知人がブラック企業でうつ病になったことを後悔 / 労働問題の専門家としてブラック企業からの脱出方法を発信中 / 退職代行利用経験1回 / 会社を労基に訴え経験2回/ 転職経験2回 / ブログのコンセプトは「ブラック企業で悩む人を法的に守る」「プロフィールはこちら

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