仕事でうつ病になるくらいなら退職して!4つのリスクを解説
お疲れ様です。SEから労働問題の専門家へ転職したベンゾー(@zangyoujigoku)です。
今回はSEでありがちな病気「うつ病」についてのお話です。
実際に知人が「うつ病」になった話と、労働問題の専門家としての目線からのリスクを紹介します。
結論を最初に言うと、「仕事のせいでうつ病になるくらいなら、今すぐ退職して」です。
あなたの職場には「うつ病」になった人や、なりそうな人はいませんか?
僕は昔SEとして働いていましたが、この仕事は「うつ病」になる人が多いみたいです。当時僕が務めていた会社でも「うつ病」になった人がたくさんいました。
元気だった同僚がある日「うつ病」になったりすると、いつか自分もなる気がして恐ろしいですね。
僕は医者ではないので、あなたが「うつ病」になりにくくなる薬を紹介することはできません。
ですが、いざ「うつ病」になってしまったときのリスクを説明することができます。
実際に「うつ病」になってしまった友人や知人の話と、労働問題の専門家としての目線から、「うつ病」のリスクを紹介します。
うつ病のリスク
再発がありえる
当然と言えば当然ですが、うつ病は体調が悪くなります。
- お腹を下しやすくなる
- 肌が荒れる
- 元気がなくなる
- 笑顔がなくなる
- 休日は寝てるだけ
- 食欲がなくなる
↑これ全部僕の同僚がうつ病になったときの症状です。
うつ病の怖いところは、「再発がある」ということ。
しばらく会社を休んだりして、一時的に治ったという人も、数か月後にはまたうつ病になっていることがあります。
実際、1〜2ヶ月ほど休んで復帰した同僚が、翌月にはまた休むということが多々ありました。
住宅ローンの審査が通りにくくなる
うつ病になると住宅ローンの審査に通りにくくなると言われています。
難しい話は飛ばしますが、住宅ローンを組む際、「団体信用生命保険」という種類の保険に加入することを義務付けられる場合があります。
簡単に言うと、住宅ローンを組んだ後に重病になったり死亡した場合、保険会社がローンの残りを支払ってくれるという保険です。
ただ、申し込み時点ですでに重病にかかっている場合、保険に加入できないことがあります。
そのため、「保険に加入できない=住宅ローンの審査が通らない」という結果になります。
一応、最近はうつ病になっても審査を通してくれる住宅ローンもあるようです。ただ、住宅ローンの選択肢が少なくなるのは間違いないですね。
薬を飲み続ける生活になる
うつ病の治療として、薬を服用することがあります。
僕は医者でも薬剤師でもないため詳しい話はできません。ですから「実際にうつ病になった同僚の話」をします。
SE時代に同僚だった女性が、新婚早々にうつ病になりました。当時の残業時間は200時間ほどになっていたかと思います。年齢は27歳くらいでした。
結局うつ病が原因で会社を辞めたのですが、その後しばらく薬を服用する生活になってしまったんですね。
それでも会社を辞めたことや薬を服用したことが功を奏して、数年後にはうつ病から抜け出せたそうで、元気になってくれていました。
ただ、薬の服用中はお子さんを産むことができなかったみたいです。詳しくはわかりませんが、うつ病の治療に使う薬は、妊娠や授乳に影響を与えるようです。
給料がストップするけど、社会保険料は高いまま引かれ続ける
うつ病で会社を休んだ場合、当然ですが給料がストップします。
ただ、残念なことに健康保険や厚生年金といった、社会保険料は引かれ続けることになるんです。
さらに言うと、社会保険料の金額というのは給料の金額に応じたものになります。
つまり給料が安い人は社会保険料も安くなるということです。
しかし、一部例外を除いて病気や怪我で休んだ場合には、保険料の金額が据え置きとなります。
したがって給料が0円になったとしても、高い保険料を引かれ続けなければなりません。
具体的にどういうことになるかと言うと・・・
- 東京在住
- 20~30代
- 給料(保険や税金を引く前)が30万くらい
という方がうつ病になってしばらく会社を休むことになったとします。
すると、給与明細の手取り額のところに「マイナス4万円」と書かれることになります。つまり会社に4万円支払わなければならないのです。
※金額は年によって変動しますが、上の条件ならだいたい4万円くらいです
一応保険はおりるけど・・・
唯一の救いとしては、うつ病で長期休業となった場合、社会保険(あるいは労災保険)がおりるということです。
※社会保険や労働保険というのは会社が従業員にかけている保険で、ある程度働いている従業員なら全員かけられているはずです。
おりる保険はうつ病の原因が「仕事かどうか」で変わります。
仕事が原因と認定された場合は「労災保険」になります。(通称、休業補償と言います)
仕事が原因ではない場合は「社会保険」になります。(通称、傷病手当金と言います)
「労災保険」になるか「社会保険」になるかで、おりる金額が変わりますが、だいたい給料の7〜8割くらいです。(労災保険なら8割)
さすがに給料の10割を補償してくれるわけではありません。
また、休業している間ずっとお金がおり続けるわけではありません。どれだけ休んでいても、1年半までしかお金が出ません。いずれは働かなければならないことに変わりはないのです。
※もし労災保険であり、障害が残っていると認定されれば、さらにお金がおりることもあります。
まとめ|うつ病になる前に退職すべき
色々と書きましたが、結論としては「仕事のせいでうつ病になるくらいなら、今すぐ退職して」となります。
一応うつ病になってしまったときのセーフティネット(社会保険や労災保険)はありますが、それだけでは補えないリスクがあるということです。
- 同僚にうつ病が多い
⇒うつ病になりやすい環境 - 責任がチームではなく個人にいく仕事が多い
⇒「自分がやらなければ」という思いが強くなる - 繁忙期が長い
⇒労働時間が長くなり、休める期間が無くなる - 生活リズムが狂うほどの残業がある
⇒十分な睡眠すら取れなくなる
この辺りに該当する職場は要注意です。今は元気でも、うつ病になる可能性があります。
なるべく早く退職してしまいましょう。
理想は転職先を見つけた上での退職ですが、ヤバいと思ったら転職先を見つける前に退職しても良いくらいです。
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