【求人票は年収に注目】給料そこそこで残業が少ない会社を探すコツ
お疲れ様です。本業では企業に求人のアドバイスをしているベンゾー(@zangyoujigoku)です。
この記事では「求人票の年収に騙されない考え方」を紹介します。
という方に向けた内容です。
年収の項目をチェックすることで、残業の多いブラック企業を避けて転職活動を行えます。
この記事を読んでホワイト企業への転職を成功させましょう!
【結論】月給ではなく年収しか掲載してない求人票は避けるべき
いきなり結論を言うと「月収」ではなく「年収」しか掲載してない求人票は避けるべきです。
実は民間の求人サイトでは月収を掲載せずに、年収だけしか掲載しないことが可能です。実際に公開されている求人票の中には、月収を掲載していないものもあります。
なぜ「年収」しか掲載していない求人票は避けるべきなのでしょうか?
それは年収表記の方が雑な掲載が可能だからです。
雑な表記が可能ということは、本来の給与体系を隠すことができてしまいます。
その結果、実は労働時間が多いだけの求人票に引っかかる可能性が出てきます。
つまり・・・
- 給料そこそこで残業が少ない会社
ではなく
- 残業バリバリやって稼げる会社
- 残業多いのにそんなに稼げない会社
に転職しちゃうわけですね。
【理由1】年収表記はボーナスも含めてるから
- ボーナスは企業側の自由度が強い
- 自由度が強いから、多めに書いてあってもわからない
- ある程度金額をいじることができてしまう
通常、求人票の月収にはボーナスの金額を入れません。
しかし年収の項目ではボーナスを入れていることが多いです。
するとボーナスありきの年収が掲載された求人票が出来上がります。
しかしボーナスは毎月の給料と違って、企業側がある程度自由に設定できます。
業績に応じて金額を決めることが多いため、少なくても法律的に問題になりにくいんですよね。
だから求人の年収に含めたボーナスは業績の良いときの金額を基準とし、実際に支給するボーナスは少ない可能性もあるわけです。
【理由2】年収表記は固定残業も含められるから
- 月収表記の場合は固定残業がどのくらい入っているかを書く必要がある
- 年収表記だと固定残業が入っているかどうかすら書いていない
- つまり年収が多いのではなく、労働時間(残業時間)が多いだけとなり得る
固定残業という制度があります。
簡単に言うと、ある程度の残業時間をあらかじめ見込んでおき、相応の残業代を固定で支払うという制度です。
ポイントは3点
- 残業が無くてもあらかじめ見込んだ分の残業代が支給される
- 残業が見込みを越えたら、超えた分も支給される
- 使う場合は求人票や契約書にその旨を掲載する必要がある
です!
基本的に損をすることはありませんが、得をすることも少ない制度と思ってください。
「残業をしなければ、お得な制度なんじゃないの?」と思うかもしれませんが、固定残業代を使っている企業の多くは、残業の多い傾向があります。
つまり、固定残業代のおかげで給料が高いというのは、単に労働時間(残業)が多いだけなんです。
この固定残業は、月収表記の場合掲載することが義務付けられています。
固定残業を使っているかどうか、使っているなら何時間分で何円を払うことにしているか。これを書く義務があります。
だから固定残業の制度を知っている人の中では、求人票の固定残業は要チェック項目となっています。
しかし、年収表記の場合はこれらを書かずに「年収400万円~」とざっくりとした表記が許されています。
固定残業を使っているかどうかすら書いていないこともあります。
つまり年収が多いから良い求人だ!と思って飛びついたら、実際は単に残業が多いだけ。むしろ労働時間の割に給料が安いということもあり得ます。
【理由3】年収表記は各種手当を丸め込んでるから
- 各種手当の中には支給に条件があるものが多い
- でも年収表記だけだと、手当の詳細を省略していることが多い
- つまり実際に働いてみたら手当が付かなくて、思ったより給料が安い可能性がある
給料には「家族手当」や「役職手当」といった手当あります。
これらの手当の中には無条件で支給されるものもありますが、大半が何かしらの条件があって支給される手当となっています。
例えば「歩合給」が分かりやすいですね。インセンティブと表現する会社もあります。
歩合給というのは、その月の売り上げに応じて従業員に給料として還付する手当です。
月給表記の求人票の場合、月給に含まれる手当にどんなものがあるかを掲載しています。
だから実際に支給される給料にある程度の予測が付きます。
しかし年収表記の求人票の場合、どんな手当が含まれているのかわかりません。
だから自分では支給される条件をクリアできないものも含まれており、実際に働いてみると全然求人票の年収に届かないという可能性があるわけですね。
年収と一緒に労働時間も増えているなら無意味
わかりきったことを言います。
「給料そこそこで残業が少ない会社」を目指している方からすると、年収と一緒に労働時間も増えているようでは無意味です。
極端な話、年収300万円だった人が年収600万円になったとして、労働時間も倍になっているなら無意味ですね。
むしろ税金や保険料が上がる分、損をしていると言っても過言ではありません。
まとめ|月給ではなく年収しか掲載してない求人票は避けるべき
- ボーナスは別で表記してる
- 固定残業の有無や金額を表記してる
- 各種手当を表記してる
- ボーナスを含めてる
- 固定残業を含めてる
- 各種手当を含めてる
月収表記と年収表記の違いをまとめると、上記のようになります。
これに注意をして、年収表記しかない求人票は避けるように転職活動を行いましょう!
給料そこそこで残業が少ない会社を選ぶなら、時間単価に注目
ここまで「年収しか書いてない求人票は避けるべき!」という話をしてきました。
ここからは「じゃあ求人票のどの項目に注目するべきか?」という話をしていきます。
先に結論を言うと「時間単価」に注目するようにするべきです。
ただ、「時間単価」という項目は求人票に掲載されていないので、自分で計算する必要があります。
【時間単価の求め方】月給から時給に変換できるようになるべき
「求人票の時間単価に注目しよう!」と言いましたが、時間単価は求人票に掲載されていません。
ですから求人票に掲載されている内容を使って、時間単価を求められるようになりましょう。
もの凄く簡単に説明すると
- 時間単価=残業代以外の給与÷1ヶ月の所定労働時間
という計算になります。
「所定労働時間」というのは簡単に言うと残業を除いた労働時間です。7時間~8時間の会社が多いですね。
これをもっと精密に考えるなら
- 時間単価=残業以外の給与÷((365-年間休日数)/12)×1日の所定労働時間)
という計算になります。
「年間休日数」は会社によってバラバラなので、そこも考慮することで精密な計算ができるようになります。
ここにボーナスを考慮するかどうかは考え方次第です。どのくらい貰えるか不明確なので、いっそのこと除外して計算するというのも1つの方法ですね。
以上が時間単価の計算方法になります。ここまでやろうとすると、ちょっと面倒ですね。
でも自分の時間単価がわかると、転職先に求めるべき給与額を算出できるようになります。是非自分の給料でもやってみてください。
まとめ|給料そこそこで残業が少ない会社を探すコツ
この記事で伝えたい結論
- 月給ではなく年収しか記載のない求人票は避けるべき
- 「給料そこそこで残業が少ない会社」が良いなら「時間単価」に注目
「給料そこそこで残業が少ない会社」に入るために、どんな求人票を選ぶべきか解説してみました。
結論としては求人票に直接記載されていない「時間単価」を計算しましょう!ということになります。
時間単価の計算方法も簡単に掲載しましたが、求人1個ずつ確認をしていくのは大変だと思います。(それに間違える可能性もありますし)
そこで時間単価をもとに、高額な求人の多い転職サイトのランキングを作ってみました。