【育児休業給付金の給付条件】みんなの誤解を徹底解説

広告

この記事を書いた人

ベンゾー@元SEの社会保険労務士事務所職員

元SEで残業地獄を経験し退職 / 社会保険労務士事務所に転職 / 友人・知人がブラック企業でうつ病になったことを後悔 / 労働問題の専門家としてブラック企業からの脱出方法を発信中 / 退職代行利用経験1回 / 会社を労基に訴え経験2回/ 転職経験2回 / ブログのコンセプトは「ブラック企業で悩む人を法的に守る」「プロフィールはこちら

【育児休業給付金の給付条件】みんなの誤解を徹底解説

お疲れ様です。本業で育児休業給付金の手続きをしているベンゾー(@zangyoujigoku)です。

この記事では「育児休業給付金の誤解」について解説します。

 

まず、この記事で紹介する誤解について紹介します。

  1. 「正社員の女性じゃないと貰えない」は×
  2. 「とにかく働いていた人なら貰える」は×

この2つは超基本です。おそらくこの記事を見ている方の大半はわかっていると思います。

 

問題は次の3つです

  1. 「在職期間1年以上じゃないと貰えない」は×
  2. 「11日以上出勤した月が12か月以上あれば大丈夫」は×
  3. 「育休に入る直近2年の出勤日数で受給できるか決まる」は×

この3つを見て「え・・・違うの?」と思った方は、是非最後まで読んでください。

Right Caption

ベンゾー

特に「1.在職期間1年以上じゃないと貰えない」は勘違いしている方が多いです。

 

 

「正社員でずっと働いてきて、出産するので育休に入ります」という方ではなく・・・

  • パートアルバイト、契約社員、派遣社員
  • 転職したて

という働き方をしている子育て世代の方に、是非とも伝えたいことがあります。

Right Caption

ベンゾー

ちょっとググって調べた程度で、育児休業給付金を貰えないと勘違いしていませんか?

 

僕は社会保険労務士事務所の職員として、多いときで月に10件以上の育児休業給付金の手続きをしています。

そんな僕からすると、ちょっとググった程度のネットの情報では誤解が生まれます。

Right Caption

ベンゾー

子供を産む前に誤解が生まれます!(ドヤァ)

 

実際に、Twitterで今回記事で書く内容の一部を流してみたところ・・・

というリアクションが返ってきました。

 

会社の総務の方でも誤解していることが多いので、「会社から出ないって言われた」という方でも最後まで読み進めてください。

育児休業給付金は子供が1歳になるまで休んだ場合、年収の約半分ほどの金額を受給できます。貰わないと大損ですね。

 

【お願い】

この記事に書かれている誤解をしている方が本当に多いです。

この記事を見ていただき「あ、私も育児休業給付金貰えるかも」となった方は、是非とも同じく子育て世代の方のために、この記事をシェアしてあげてください。

 

広告

そもそも育児休業給付金とは?会社に迷惑はかかりません

一応、「育児休業給付金」という制度の概要についてお伝えします。

それはさすがに知ってるよと言う方は、スルーして次へ行ってください。

 

育児休業給付金とは、育児休業を取っている方が給料の代わりに国から貰える給付金のことです。

※育休中にも給料を出す会社では使えない制度です

 

ざっくりと計算すると子供が1歳になるまで休んだ場合、年収の約半分ほどの金額を受給できます。

Right Caption

ベンゾー

しかも給付金は非課税で保険料もかからないから、丸ごとサイフに入ります

ちなみに育休給付金中の社会保険料(健康保険とか厚生年金)は免除になります。

免除になるのは本人だけでなく、会社もです(社会保険料は会社も払っているんですよ)

 

稀に「育児休業を取ると会社に迷惑がかかるから取りにくい」という方がいます。

Right Caption

ベンゾー

それは勘違いです

少なくとも金銭的な意味で会社に迷惑は掛かりません。

前述したように給付金は国から出ます。さらに社会保険料も免除になります。

となれば、会社は従業員が育児休業に入ったことで支払うお金は無いんですね。

 

もっと言えば、会社は育児休業の取得者実績が1人増えるわけで、求人として魅力が増えます(ブラックじゃないんだよアピールができる)

もっともっと言えば、従業員が育児休業を取ることが条件の1つになっている助成金(これは会社が貰えるお金)なんかもあります。

Right Caption

ベンゾー

従業員の方々には、気兼ねなく育児休業を取って、育児休業給付金を貰って欲しいです

 

【超基本】最低限抑えておきたい育児休業給付金を貰える条件の誤解

知っている人も多いと思いますが、一応基本的なことからお伝えします。

おそらくちょっとネットで調べた方なら、この辺までは知っているんじゃないかと思います。

  • 「正社員の女性じゃないと貰えない」は×
  • 「とにかく働いていた人なら貰える」は×

この2つを見て、「それは知ってるよ」という方はスルーしてください。

 

「正社員の女性じゃないと貰えない」は×|男性もパートも貰える

育児休業給付金_女性以外も貰える

「正社員の女性じゃないと貰えない」なんてことはありません。

これには2つの誤解があります。

 

1つ目は「正社員じゃなくても良い」です。

働き方には正社員以外に・・・

  • パート
  • アルバイト
  • 契約社員
  • 派遣社員

などなど色んな働き方があります。

育児休業給付金を貰える条件として、最低限必要なのは「雇用保険に加入していること」

 

加入しているかどうかは給与明細を見ればわかります。

給与明細の控除の欄で「雇用保険料」としていくらか引かれていれば、加入しています。

Right Caption

ベンゾー

パートさんや派遣さんも雇用保険に加入しているケースは多いです。是非ご確認ください

逆に言うと、雇用保険に加入していない人は育児休業給付金を貰えません。

雇用保険に加入していない方というと・・・

  • 労働時間が短い
  • 社長と同居の親族
  • 個人事業主

などの方々です。

 

2つ目は「女性でなくても貰える」です。

男性でも育児休業給付金は貰えます。ちなみに僕は男ですが貰ったことがあります。

世間的には、まだまだ男性の育児休業取得率は低いです。

でも制度としては育児休業を取ることもできますし、他の条件も満たせば給付金も貰えます。

Left Caption

現役SEの北田さん

徐々に男性の育児休業を推奨する企業も増えてきているよ!

 

「とにかく働いていた人なら貰える」は×|1年以上働いてないとダメ

「とにかく働いていた人なら貰える」なんて簡単な条件ではありません。

1年以上働いている必要があります。1日でも足りなければ貰えません。

 

雇用保険の加入期間が1年以上あり、「ある程度の出勤数」がなければダメです。

※「ある程度の出勤数」とボカしたのは、後述する【間違えている人多数】に繋がってくるからです

 

「たった1日足りないだけで・・・」という嘘みたいな話ですが、僕は実際に1日足りなくて申請できなかった方を見たことがあります。

Right Caption

ベンゾー

何度数えても1日だけ足りなかったんです。

育児休業給付金は、ざっくり計算すると年収の半分ほど貰える給付金です(しかも非課税!)。貰えるのと貰えないのでは大違いです。

 

【間違えてる人多数】育児休業給付金の細かい条件

ここから本題です。

  • 「在職期間1年以上じゃないと貰えない」は×
  • 「11日以上出勤した月が12か月以上あれば大丈夫」は×
  • 「育休に入る直近2年の出勤日数で受給できるか決まる」は×

この3つを見て「え・・・そうなの?」と思った方。

特にこれから出産を経験する方は絶対に見てください。

Right Caption

ベンゾー

ちょっとネットで調べた程度だと、この辺は誤解している可能性が高いです

 

「在職期間1年以上じゃないと貰えない」は×|転職直後でも貰える

育児休業給付金_転職直後でも貰える

「在職期間1年以上じゃないと貰えない」は微妙に言い回しが違います。

正確には「雇用保険の加入期間が1年以上」です。

つまり、前職で働いていた期間も通算して1年以上あればOKです。

Right Caption

ベンゾー

転職直後の方が育児休業を取った場合でも、育児休業給付金を貰える可能性があるということです。

 

極端な話、前職で1年以上働いているなら、転職先で3日くらいしか働いてなくても貰える可能性があるということです。

だから「転職を考えているけど、育児休業給付金が貰えなくなるから転職しない」と言う方は、転職してもOKということです。

Right Caption

ベンゾー

今すぐ転職活動を始めちゃってOKです

 

このとき注意して欲しいのが、前職退職後に「基本手当(失業保険)」を受給していたらダメということです。

また、手続きには前職の離職票が必要になりますので、大事に保管しておいてください。(無くしても再発行できますが)

 

それから一部のパートさん・派遣社員の方で「有期契約」で働いている方はさらに要注意です。

Right Caption

ベンゾー

有期契約というのは雇用期間を「4月1日~3月31日まで」というように、期間を定めているケースです。

 

有期契約の場合は・・・

  1. 育児休業開始時点で入社1年以上経っている(これは同じ会社でという意味です)
  2. 産まれてくる子供が1歳半になるまでに雇用契約が終了する前提ではない

という2点が追加になります。

つまり、有期契約の方の場合は上で書いたように転職直後の育児休業では給付金が貰えないわけです。

 

一般的に有期契約であったとしても契約更新が行われることが多いので、最初の「入社1年以上経っている」という条件だけ注意していただければ良いかと思います。

 

「11日以上出勤した月が12か月以上あれば大丈夫」は×|ギリギリだと貰えないこともある

育児休業給付金_ギリギリだと貰えないことも

「11日以上出勤した月が12か月以上あれば大丈夫」という認識で失敗した方を何度か見ています。

 

ここで認識が止まっている方は、おそらく毎月の給与明細を1年分集めて、全部の月で出勤日数が11日以上あることを確認しただけじゃないかと思います。

確かにこの確認だけで問題無さそうなんですが、実際はもっと細かく見る必要があります。

 

というのも「11日以上出勤」というのは、給料の締め日ごとに見るわけじゃないんですね。

Right Caption

ベンゾー

実際は「育児休業等を開始した日の前日」を基準に見ます。

つまり、育児休業を9月5日に開始したとすれば、「8月5日~9月4日」とか「7月5日~9月4日」という期間で11日以上の出勤が必要になります。

微妙な違いなんですが、出勤日数をギリギリで調整した人なんかだと足りなくなるケースが多いです。

ちなみに「育児休業の開始日」=「出産のために会社をお休みし始めた日」ではないことにも注意してください。

まずは産前休業があり、出産をしたら産後休業に入ります。産後休業が8週間あり、その後に育児休業となります。

Right Caption

ベンゾー

つまり、出産した日によって育児休業の開始日はズレます。

変な話ですが、さすがに出産日の調整をすることはできませんよね?だから出勤日数にはある程度余裕を持った状態で妊活を行うことを僕はオススメします。(我が家でもそうしてます)

 

「育休に入る直近2年の出勤日数で受給できるか決まる」は×|直近4年を見られる例外あり

育児休業給付金_直近4年を見られる例外

「育休に入る直近2年の出勤日数で受給できるか決まる」は一般的な方ならこの認識でも良いです。

気にして欲しいのは年子で3人目を出産をする方です。

※年子・・・1年ごとに連続で出産することです

 

例えば・・・

  • 入社5年目にして1人目を産んだ
  • 入社6年目にして2人目を産んだ
  • 入社7年目にして3人目を産んだ

というケースです。

さすがにここまでのケースは余りないですが、似たようなケースには遭遇したことがあります。

 

この例の場合、順当に育児休業を取得してると、3人目を産んだ時点で入社5年目~6年目の間はずっとお休みしていることになります。

育児休業給付金では直近2年の出勤日数を見るわけなので、3人目を産んだ際には5年目と6年目を見ますね。

 

でも5年目~6年目は育児休業中なので出勤0日です。

Right Caption

ベンゾー

では3人目のときは育児休業給付金が貰えないのでしょうか?答えはNOです。

「直近2年」という話には例外があります。

実は、疾病・負傷等の原因で引き続き30日以上の賃金支払いが無い場合は、その期間を「2年間」の内に入れなくて良いんです。

この場合、最大4年間まで見ることができます。

つまり、この例だと入社4年目の頃の出勤日数を見ることになります。

結果として、育児休業給付金の支給対象になれるということです。

 

まとめ|【育児休業給付金の給付条件】大半の人が誤解して損してます

まずは超基本として・・・

  1. 「正社員の女性じゃないと貰えない」は×
  2. 「とにかく働いていた人なら貰える」は×

 

間違えている方がよくいるのは・・・

  1. 「在職期間1年以上じゃないと貰えない」は×
  2. 「11日以上出勤した月が12か月以上あれば大丈夫」は×
  3. 「育休に入る直近2年の出勤日数で受給できるか決まる」は×

特に「1.在職期間1年以上じゃないと貰えない」を勘違いして転職後に貰えないと思っている人は多いです。

本業でもよく見ますし、Twitterでもよく見かけます。

 

何度も言いますが、育児休業給付金を貰い損ねると年収の半分くらい損をすることになります。

この記事を見たからには、絶対に間違えないようにしましょう。会社の総務の方が間違えているケースもよく見ます。

不安であれば、直接ハローワークに電話して聞くのが1番良いです。

 

Right Caption

ベンゾー

最後にお願いです。

今回の内容は子育て世代全員に理解してもらいたいと思っています。

この記事を見て「知らなかった・・・」と思った方は、是非ともTwitter等SNSで拡散をしていただきたいです。

よろしくお願いします。

この記事を書いた人

ベンゾー@元SEの社会保険労務士事務所職員

元SEで残業地獄を経験し退職 / 社会保険労務士事務所に転職 / 友人・知人がブラック企業でうつ病になったことを後悔 / 労働問題の専門家としてブラック企業からの脱出方法を発信中 / 退職代行利用経験1回 / 会社を労基に訴え経験2回/ 転職経験2回 / ブログのコンセプトは「ブラック企業で悩む人を法的に守る」「プロフィールはこちら

広告